シン・ジャパニーズ・ペインティング
革新の日本画―横山大観、杉山寧から現代の作家まで

ポーラ美術館

  • 開催期間:2023年7月15日(土)~2023年12月3日(日)
  • クリップ数:21 件
  • 感想・評価:2 件
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横山大観 《山に因む十題のうち 霊峰四趣 秋》1940年 紙本彩色/額装 74.6×110.4cm ポーラ美術館
岸田劉生《狗をひく童女》1924年 紙本彩色/額装 60.6×39.0cm ポーラ美術館
杉山寧 《慈悲光》1936年 紙本彩色/額装 253.0×173.0cm 福田美術館
杉山寧《薫》1975年 紙本彩色/額装 78.6×103.3cm ポーラ美術館
谷保玲奈 《蒐荷》2020年 顔料/雲肌麻紙(パネルに貼付) 各236.0×388.0cm 高橋龍太郎コレクション @Reina Taniho
三瀬夏之介《日本の絵》2017年 墨、胡粉、金箔/雲肌麻紙 サイズ可変(最大サイズ235.0×800.0cm) 作家蔵 ©Natsunosuke Mise
深堀隆介《方舟2》2015年 木、超難黄変エポキシ樹脂、アクリル絵具、汁椀、ブリキのバケツ、矢筈、魚籠 H20.0×W183.0×D76.5cm
個人蔵 ©Riusuke Fukahori
山本基 《たゆたう庭》(制作風景)2013年 エルンスト・バルラッハ・ハウス(ハンブルグ) photo: Andreas Weiss
杉本博司《月下紅白梅図》2014年 プラチナ・パラディウム・プリント 各156.0×172.2cm
作家蔵 ©Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Gallery Koyanagi
山本太郎《紅白紅白梅図屏風》2014年 紙本金地着色 各156.0×172.2cm
個人蔵 ©Taro YAMAMOTO / Courtesy of imura art gallery
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

明治政府のお雇い外国人として来日していたアーネスト・フェノロサ(1853-1908)は、当時、日本国内で目にした絵画を総じて “Japanese Painting”と呼び、この英語を日本人通訳が「日本画」と翻訳したことから、明治以後に「日本画」という概念が社会的に定着していったと言われています。

「日本画」は日本の伝統的な絵画と西洋画の接触により、新しい表現形式として確立されましたが、日本という近代国家の形成期における文化的混沌の中で画家たちは、近代とは、西洋とは、国家とは何かという不断の問いと向き合うことを余儀なくされました。第二次世界大戦後は、画壇において日本画滅亡論が唱えられましたが、近代日本画を超克し「新しい日本絵画の創造」を目指した現代日本画の担い手たちの活躍によって、「日本画」は新たな段階へと進みました。

グローバリズムが加速し、西洋と東洋という二分化がもはや意味をなさず、主題や形式、画材などが多様化する21世紀のアートシーンにおいて、現在の「日本画」にはいかなる可能性が秘められているのでしょうか。本展覧会は、近代の「日本画」を牽引した明治、大正、昭和前期の画家たちや、杉山寧をはじめとする戦後の日本画家たちの表現方法、そして現在の「日本画」とこれからの日本の絵画を追究する多様な作家たちの実践の数々にあらためて注目し、その真髄に迫るものです。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2023年7月15日(土)~2023年12月3日(日)
会場 ポーラ美術館 Google Map
住所 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
時間 9:00~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日 会期中無休 
観覧料 大人 1,800円(1,500円)
65歳以上 1,600円(1,500円)
大学・高校生 1,300円(1,100円)
中学生以下 無料
※( )内は団体15名以上
  • ※障害者手帳を提示の本人及び付添者(1名まで)1,000円
TEL0460-84-2111
URLhttps://www.polamuseum.or.jp/sp/shinjapanesepainting/

ポーラ美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

ポーラ美術館 ポーラ美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

「シン」ならではの、広義の日本画展

アートフェア東京で見かけて気になっていた三瀬夏之介さんの作品が出展されていること、現代作家の描く日本画に興味を持ち始めたこと、をきっかけに行ってきました。

まずはお目当ての三瀬作品ですが、展示スペースの両側面を飾る壁画が大きすぎて、近くに寄っても、遠くから見ても、何を描いているのかわからない。吊るされた日本地図みたいな作品は、たぶん一般的な意味での日本画ですらない(笑)
なので、作品が置かれた空間とともに、ひもの結び目とか、絵の具の飛び散り方とか、細部の工夫を楽しみました。

他にも気になった作品が多かったので感想をいくつか。
加山又造の「黒い薔薇の裸婦」はとてもモダンで、薔薇のレースもまったく古びた感じがしない。人物を描くイメージがなかったので、意外な作品でした。
久松知子の「日本の美術を埋葬する」は大勢の美術関係者が五頭身くらいで描かれていて、人物当てをするのが楽しかった。センターには辻惟雄先生が自著を持って立ってます。
天野喜孝の四天王はそれぞれが巨神兵のようで、しかも少し高めの位置に展示しているので、見下ろされている感がハンパない。特に「多聞天」が怖い!
谷保玲奈の「蒐荷」は朽ちていく紫陽花を描いていて、この状態を描く作家がいた!とうれしくなりました。というのも、紫陽花は花を落とさずに形を保ったまま枯れていくので、街路樹で見るたびに寂しい思いをしていたんです。だからこそ、気づいてくれてありがとう、という感じです。
永沢碧衣の「山景を纏う者」は遠くから見ると熊だけど近づくと山になる、という楽しいけど静けさを伴った作品。東北か北海道の人にしか描けない作品だろうと思ったら、ビンゴ!秋田の人でした。こういう作品を見ると、山と熊は不可分なんだなぁと強く思いますね。

今回の展示は大きめの作品が多くて、大きめ作品好きの私としては鑑賞自体がとても楽しかったです。どこかに細工があるに違いないと思ってあちこち見比べたり、寄ったり引いたり見る場所を変えたり、いろんなアングルで写真を撮ったり、存分に自由な鑑賞ができました。

13年ぶりの日本画展ということですが、西洋画好きへの配慮も欠かしませんね。コレクション展では、リヒター、ハマスホイ、モリゾといったポーラ美術館のスター作品がしっかり展示されていました(笑)

THANKS!をクリックしたユーザー
morinousagisanさん、micco3216さん

5.0

日本画の奥の深さを感じる展覧会

日本の歴史からすれば明治から使われてはじめた「日本画」というのは新しい言葉だけれど、日本画の本質は奥が深いと思いました。日本画の始まりから現代作家までの日本画への想いが詰まった展覧会だと感じました。

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横山大観 《山に因む十題のうち 霊峰四趣 秋》1940年 紙本彩色/額装 74.6×110.4cm ポーラ美術館

岸田劉生《狗をひく童女》1924年 紙本彩色/額装 60.6×39.0cm ポーラ美術館

杉山寧 《慈悲光》1936年 紙本彩色/額装 253.0×173.0cm 福田美術館

杉山寧《薫》1975年 紙本彩色/額装 78.6×103.3cm ポーラ美術館

谷保玲奈 《蒐荷》2020年 顔料/雲肌麻紙(パネルに貼付) 各236.0×388.0cm 高橋龍太郎コレクション @Reina Taniho

三瀬夏之介《日本の絵》2017年 墨、胡粉、金箔/雲肌麻紙 サイズ可変(最大サイズ235.0×800.0cm) 作家蔵 ©Natsunosuke Mise

深堀隆介《方舟2》2015年 木、超難黄変エポキシ樹脂、アクリル絵具、汁椀、ブリキのバケツ、矢筈、魚籠 H20.0×W183.0×D76.5cm
個人蔵 ©Riusuke Fukahori

山本基 《たゆたう庭》(制作風景)2013年 エルンスト・バルラッハ・ハウス(ハンブルグ) photo: Andreas Weiss

杉本博司《月下紅白梅図》2014年 プラチナ・パラディウム・プリント 各156.0×172.2cm
作家蔵 ©Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Gallery Koyanagi

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