この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
700年前、高麗王朝(918-1392)では類いまれな仏教絵画が次々にうみだされました。
阿弥陀如来、観音菩薩、地蔵菩薩をはじめとするみほとけたちは、謹厳かつ柔和な表情、繊細華麗な衣服の装飾、温雅な彩色など、気品と洗練された美に満ちています。
それは王朝貴族の高い美意識と篤い信仰心の結晶でもありました。仏画が多く残された高麗後期(13世紀から14世紀)、人々は元の支配に苦しみつつも、多様な大陸文化を飲み込み、深みある世界を醸した高麗人の心の豊かさが感じられるようです。
高麗仏画は中国から日本にわたる東アジアの絵画史のなかでも、独特の光彩を放つものとして高く評価されてきましたが、現在その数は世界にわずか160点あまり。本展は長らく国内でまとまった展覧会のなかった高麗仏画の名品を一堂にあつめ、その美のエッセンスを紹介するまたとない機会です。
会場ではこの企画の契機となった《水月観音像(楊柳観音像)》(重文泉屋博古館蔵)の全面解体修理をへてよみがえった美しい姿を初公開。さらにその際の調査成果、ことに高精細デジタル撮影による細部の画像などもご紹介し、細心緻密な技巧に肉迫、朝鮮半島に花開いた高麗仏画の知られざる美の秘密をも探ります。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2016年11月3日(木・祝)~2016年12月4日(日)
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会場 | 泉屋博古館 Google Map |
住所 | 京都府京都市左京区鹿ヶ谷下宮ノ前町24 |
時間 | 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30) |
休館日 |
月曜日 (ただし、月曜日が祝日の場合は開館し、翌平日休館) 展示替え期間 |
観覧料 | 一般 800円 高大生 600円/350円(小学生以下無料)
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TEL | 075-771-6411 |
URL | https://www.sen-oku.or.jp/kyoto/ |
泉屋博古館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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