この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
美術評論家の瀧口修造、絵画と写真の分野で活躍した阿部展也、そして写真家の大辻清司、牛腸茂雄。4人の交流と創作をたどりながら、1930年代の前衛写真から80年代にわたる日本昭和写真史の一断片を紹介します。
30年代、「前衛写真」の名のもとに、シュルレアリスムの影響を受けた技巧的な写真が多く発表されますが、写真におけるシュルレアリスムとは、「日常現実のふかい襞に潜んでいる美を見出すこと」であると瀧口は考えました。
瀧口とともに「前衛写真協会」を立ち上げた阿部は、その言説に呼応するように、街なかや旅先の風景にカメラを向け、『フォトタイムス』誌上で発表します。
まさに前衛写真協会が議論を交わしていた30年代後半の『フォトタイムス』を手にした大辻は、瀧口と阿部に大きな影響を受けながら、70年代には「なんでもない写真」に代表される写真シリーズ「大辻清司実験室」へとたどり着きます。
大辻のもとで写真を学んだ牛腸は、何気ない日常を取り上げた自身の写真を「見過ごされてしまうかもしれないぎりぎりのところの写真」と表し、独自の視点で周囲のひとびとを捉えました。
戦前から戦後にかけて、時代ごとにかたちを変えて試みられる「前衛」の精神をご覧ください。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2023年7月29日(土)~2023年9月24日(日)
|
---|---|
会場 | 新潟市美術館 Google Map |
住所 | 新潟県新潟市中央区西大畑町5191-9 |
時間 | 9:30~18:00 (最終入場時間 17:30) |
休館日 |
月曜日、9月19日(火) ※ただし、8月14日、9月18日は開館 |
観覧料 | 一般 1,000円(800円) 大学生・高校生 800円(600円) 中学生以下 無料
|
TEL | 025-223-1622 |
URL | http://www.ncam.jp/exhibition/7215/ |
新潟市美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
巡回展TRAVELING EXHIBITION
- 千葉県千葉市美術館
会期:2023年4月8日(土)~2023年5月21日(日)会期終了 - 富山県富山県美術館
会期:2023年6月3日(土)~2023年7月17日(月・祝)会期終了 - 東京都渋谷区立松濤美術館
会期:2023年12月2日(土)~2024年2月4日(日)会期終了
また、会期が変更など開催情報に変更が生じる場合がありますので、お出かけの際には、公式サイトにて最新情報をご確認ください。
感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿はこちらから。
ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
新潟県で開催中の展覧会