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普遍的な版画の歴史性
こちらの無知が大きいとは言え、こうした版画を見ていると、それがいつつくられたものだかわからないうちに、なんとなく古き良き日本を思い、その美しさに見惚れてしまう。もちろん、それで一向に構わないのだけれど、今回の展示では、ふと、その制作年に目が行き、すると、こうしたモチーフを「あの時代」に反復していたことの意味も、また異なって見えて来るようであった。
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大正から昭和にかけて活躍した版画家 川瀬巴水(1883-1957)。急速な近代化により街や風景がめまぐるしく変貌していく時代、自らの足で旅し、生涯にわたって各地で見つけた風景を描き続けた彼は「旅情詩人」と称されました。
季節や天候、時の移ろいを映し出す表情豊かな作品世界は、今なお国内外で愛されています。巴水の制作を支えたのが、版元の渡邊庄三郎でした。二人は、当時衰退しつつあった浮世絵のシステム、すなわち職人との協働や高度な伝統技術を使いながら、新しい色彩感覚や表現を取り入れて、日本国内における木版画の「芸術作品」制作に励みました。
本展は、初期から晩年までの巴水作品の中から、代表的なシリーズ(連作)を中心に約180点で構成し、巴水の画業とその作品の幅広い魅力を紹介するものです。
会期 | 2023年4月11日(火)~2023年6月11日(日) |
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会場 | 広島県立美術館 Google Map |
住所 | 広島県広島市中区上幟町2-22 |
時間 |
9:00~17:00
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休館日 | 会期中無休 |
観覧料 | 一般 1,400円 高・大学生 1,000円 小・中学生 700円
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TEL | 082-221-6246 |
URL | https://www.hpam.jp/museum/ |
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こちらの無知が大きいとは言え、こうした版画を見ていると、それがいつつくられたものだかわからないうちに、なんとなく古き良き日本を思い、その美しさに見惚れてしまう。もちろん、それで一向に構わないのだけれど、今回の展示では、ふと、その制作年に目が行き、すると、こうしたモチーフを「あの時代」に反復していたことの意味も、また異なって見えて来るようであった。
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