4.0
館内ガラガラ
お客様、二、三人しかいませんでした。
幾何学的な線やグリッドを多用する山田正亮の展覧会ですが、作品の意味がわからないから仕方ないでしょう。
しかし、時系列を追うと、確かに山田の絵画が変貌していることがわかります。
作品に、B,C,D,E,Fと名がつけられていますが、線やグリッドに区切って、いろんな色を塗っていたのが、E,になると、線を飛び越えて、色彩が氾濫するようになり、最後は、全ての画面を一色で塗りつぶす、つまり、線やグリッドは消失することになります。
府中市美術館で、展覧会を開催したのが、2005,山田が亡くなったのが、2010ですから、いい時期の回顧展と言えます。