2.0
悪くないけれど、……
期待が大きすぎたのだろう。
SNSなどの、広報がうまいと言うことでもある。
実際、うなる作品も、いくつかあった。
こころひかれる、光を放つものも。
ただ、遠征していった割には刺激に乏しく、
これもいいことなのだけれど、現代美術に
しても「広島色」が、強く、方向性が1つで、
あまり楽しめなかった、というのが正直なところ。
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このたびの建物改修の前後を比べてみると、一見して違いがわかる場所もあれば、わかりづらいけれども言われてみれば変わったことに気づく、という箇所もあるでしょう。本展では、美術館建物の改修工事という出来事を契機に生じる「前/後」をひとつの足がかりとして、さまざまな「まえ」と「あと」の現象や状況に着目します。例えば、経年によるものの変質や劣化、そして修復による対応は、作品や資料を収蔵する美術館では避けては通れない問題です。
また、広島の中心地に建設され、県の産業奨励館として知られていた建物は、被爆後にはヒロシマを象徴する遺構へと姿を変え、原爆ドームという愛称のもと、都市風景の一部となっています。都市を破壊し、人々に健康被害をもたらした核エネルギーは、その後、原子力発電のエネルギー源として世界に繁栄をもたらすとも信じられました。このように、歴史を振り返れば、いくつもの分岐点としての出来事や決断があり、変更や変化が起こってきたことに気づきます。
私たちは過去からなにを学び、どのような未来を見ているのでしょうか。旧約聖書によれば、かつて楽園で禁を破って知恵をつけ、そこから追放された人類の末裔(まつえい)は、いまなお世界のいたるところで諍(いさか)いを起こし、他者の生活を脅かすなど、さまざまな問題を抱えています。それでもなお私たちは、夢や希望を抱くことを忘れず、自らを癒し、ときに後ろを振り返りながらそれぞれの歩みで前へ進んでいくのではないでしょうか。
本展では、社会の変化やシステムにおける綻び、隠され葬り去られた過去や歴史があることを敏感に察知し、作品として発表してきたアーティストたちを取り上げます。彼らは、それぞれのやり方で出来事と真摯に向き合い、変転や変遷のあとさきを静かに想起させる、美しく力強い作品を発表してきました。これらの作品を通じて、さまざまな事象の「まえ」と「あと」とを想起し、変化の有無や差異を認識するのはもちろんのこと、さらにその背景や一連の顛末によってもたらされる功罪や意義を省察する機会となれば幸いです。
会期 | 2023年3月18日(土)~2023年6月18日(日) |
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会場 | 広島市現代美術館 Google Map |
住所 | 広島県広島市南区比治山公園1-1 |
時間 | 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30) |
休館日 | 月曜日 |
観覧料 | 一般 1,600円(1,250円) 大学生 1,200円(900円) 高校生・65 歳以上 800円(600円) 中学生以下 無料
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TEL | 082-264-1121 |
URL | https://www.hiroshima-moca.jp/ |
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