この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
大正から昭和初期にかけて活躍した画家、小村雪岱(1887-1940)は、本の装幀、挿絵、舞台美術などの分野に新風を吹き込み、独自の美の世界を作り上げた人です。大胆な構図、美しい描線、気品ある色彩によって巧みに描き出された作品の数々は、現在においても色褪せず、見る人の心を捉えて離しません。写生や写実よりも心惹かれた情景や女性の面影を好んで描いた雪岱は、江戸の情緒漂う作品を数多く残し、描かれた女性たちのしなやかな姿体や凛とした面差しは、独特の女性美をたたえています。
清水三年坂美術館では、数少ないと言われる肉筆画を中心に、木版画、装幀本を収集してきました。中には、雪岱唯一の弟子、山本武夫氏より譲り受けたコレクションも含まれています。
この度の展示では、前期と後期に分けて肉筆の美人画、風景画、挿絵、舞台装置原画、装幀本をできるだけ多くご紹介すると共に、当館が所蔵する櫛、簪(かんざし)、帯留なども合わせて展覧します。雪岱が求めた美の面影と共に、同時代の女性たちを艶やかに装った装身具の数々をお楽しみください。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2023年9月9日(土)~2023年12月3日(日)
|
---|---|
会場 |
清水三年坂美術館
![]() |
住所 | 京都府京都市東山区清水寺門前産寧坂北入三丁目337-1 |
時間 | 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30) |
休館日 |
月曜日 火曜日 ※月・火曜日ともに祝日は開館 展示替期間ほか、都合により臨時休館する場合があります |
観覧料 | 一般 1,000円 大・高・中学生 600円 小学生 300円
|
TEL | 075-532-4270 |
URL | https://sannenzaka-museum.co.jp/ |
清水三年坂美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿はこちらから。
ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
京都府で開催中の展覧会
出展作品・関連画像IMAGES

《赤とんぼ》絹本着色

《雪の朝》木版多色刷

《秋草彫嵌櫛》田中一秋 ©木村羊一