4.0
映像データでの文化財の楽しみ方
さて、これは現物を直に見れるという展示ではない
一応現物の展示もあるけど、メインは現在のデジタル技術による
「映像」展示企画である
だから人によってはあまり楽しめないかもしれない
故宮博物館のコレクションをCGで細密に再現した
宮廷工芸コレクションは
「普段の展示では見れない角度やより近い距離での鑑賞」という
デジタルならではの強みと
「実物を見た時の「感じ」となんか違う」
というデジタルの弱み双方を体験することができる
個人的にはこのコーナー
「こういうっ見せ方ができる」という意味ではよかったのだけど
一個一個をもっとじっくり、そしてもっと沢山の宝物を見せてほしかった
千里江山図巻は非常に細密で、これだけの大画面でみてもなお
拡大され説明がないとわからないほど細やかな描写に圧倒される
山々の青さは書かれた当時はどのように見えたのだろう
これも自由な拡大、スクロールの可能な画像データーならではの鑑賞のメリットだといえるだろう
展示のラストに実物の工芸品のコーナーがある
データーのよいところもあるのだけど
やはり見るなら実物のほうが楽しいね