3.0
津田道子が特に良かった
現代アート作家などによる収蔵品とのコラボレーション展。
恩地孝四郎の版画とコラボした津田道子。戦争の足音が近づく中、抽象画が画きにくくなり、通路をうまくモチーフに取り込んで半分抽象画のような恩地の版画も面白いが、それを受けて津田は細長い展示空間をいまく生かしている。
収蔵作品だけでなく学芸員や監視員ともコラボした中﨑透、清水裕貴も意外性があり良かった。小川信治は初見だが、描写テヒニークが半端ない。不思議な魅力。井口直人+岩沢兄弟も興味深い。
ただ、特に7階の展示は、各作家の作品がまじりあうような配置だったので、見にくさを感じたのが惜しい。撮影も不可部分が多かったのが残念。