本歌取り式 名画選
―今、交差する伝統・対話・創造

姫路市立美術館

  • 開催期間:2022年11月19日(土)~2023年1月15日(日)
  • クリップ数:3 件
  • 感想・評価:1 件
本歌取り式 名画選 ―今、交差する伝統・対話・創造 姫路市立美術館-1
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ルネ・マグリット《マザー・グース(「マグリットの落とし子たち」より)》 1968年 姫路市立美術館
横尾忠則《アンリ・ルソー「眠れるジプシー」より》1967年 姫路市立美術館
杉本博司《狩野永徳筆 安土城図屏風 想像屏風風姫路城図》 2022年 ©Hiroshi Sugimoto
池田遙邨《華厳》 1927年 姫路市立美術館
杉本博司《日本海、隠岐》 1987年 ©Hiroshi Sugimoto/Courtesy of Gallery Koyanagi
杉本博司《英仏海峡、エトルタ》 1989年 ©Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Gallery Koyanagi
ギュスターヴ・クールベ《波》1870年頃 姫路市立美術館 國富奎三コレクション
杉本博司《性空上人像》 2022年 ©Hiroshi Sugimoto
酒井抱一《雀児図》 江戸時代中期 姫路市立美術館
ジェームズ・アンソール《1960年の自画像》 1888年 姫路市立美術館
エドヴァルト・ムンク《死と乙女》 1894年 姫路市立美術館
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

本展は、姫路市立美術館にて先に開催された「杉本博司 本歌取り―日本文化の伝承と飛翔」において現代美術作家・杉本博司が提示した「本歌取り」の概念へのひとつの応答として、姫路市立美術館自体が自館のコレクションを再検証する試みです。

杉本は、和歌の作歌法「本歌取り」の手法を日本文化全般に通底する伝統的な美意識として捉え、また20世紀以降の美術に最も影響を与えた一人マルセル・デュシャンの「レディメイド」に独自の解釈を加え、洋の東西を超えて現代の世界を捉え直す壮大な思念の地平を展開しました。杉本によって拡張された「本歌取り」の概念を受け、本展では「本歌取り式 名画選」と銘打ち、コレクションの既存の解釈や価値の更新に挑みます。

京で起こった琳派に私淑し、江戸琳派を開いた酒井抱一や、日本の伝統的な「やまと絵」様式の巻物を本歌とし、それを近代的な会場芸術に昇華させ新興大和絵を興した松岡映丘、アンリ・ルソーの名画を横尾ワールドに塗り替える横尾忠則、ルネ・マグリットの死後、彼の図像を本歌に作詩した詩人ルイ・スキュトネール、伝統的な概念「メメント・モリ( 死を忘れることなかれ)」にテーマの源泉を遡ることが出来るジェームズ・アンソール、エドヴァルド・ムンクら西洋近代画家達。さらには、浮世絵の大首絵の影響を受けたとされるピカソ、ゴヤの版画に触発された浜田知明…。

時空を超えた影響関係を包含し、杉本の海景シリーズの代表作《日本海、隠岐》をはじめ《英仏海峡、エトルタ》、新作の《狩野永徳筆 安土城図屛風 想像屛風風姫路城図》と《性空上人像》の4点とともに、コレクション約90点を、本歌と本歌取りのダイナミックな地平に俯瞰します。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2022年11月19日(土)~2023年1月15日(日)
会場 姫路市立美術館 Google Map
住所 兵庫県姫路市本町68-25
時間 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日 月曜日 
12月28日(水)~2023年1月3日(火)
1月10日(火)
※ただし1月9日は開館
観覧料 一般 700円(500円)
大高 400円(200円)
中小 200円(100円)
  • ※( )内は20 名以上の団体料金
TEL079-222-2288
URLhttps://www.city.himeji.lg.jp/art/

姫路市立美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

姫路市立美術館 姫路市立美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

創作意欲が湧き出る日本文化の通底を見た!

『本歌取り』という言葉を初めて聞くので、辞書で調べてみたら、『和歌・連歌などで、古歌の語句・趣向などを取り入れて作歌すること』とありました。

芸術の世界で、優れた過去の作品からインスパイアされ、オマージュ作品を生み出すことは、全世界で昔から連綿と続いていて、特別な事ではないのですが、日本で昔から和歌でもされていた事を知り、新鮮さを覚えました。

オマージュ作品といえば、マネの『草上の昼食』(1863)を思い出します(昨年、日本の中のマネ展に参加)。作品の背景に描かれている森林はティツィアーノの『田園の合奏』(1509)に、手前3人の構図は、マルカントニオ・ライモンディの『パリスの審判』(1515)右下の3人を参照していることを知った時の感覚に似ています。

パロディ、モノマネの面白さも、根底にリスペクトがあるからだと思いますが、元ネタを知った上でオマージュ作品に出会うワクワク感が何処から来るのか、考えながら見た楽しい展覧会でした。

ただ、いつも思うのですが、気に入った作品のポストカードを買おうとミュージアムショップに行くのですが、大概売ってないですね。著作権の関係で仕方がないのかもしれませんが。

追伸、印象派を中心とした常設展も最高に楽しく、来て良かった美術館の1つになりました。

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横尾忠則《アンリ・ルソー「眠れるジプシー」より》1967年 姫路市立美術館

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杉本博司《英仏海峡、エトルタ》 1989年 ©Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Gallery Koyanagi

ギュスターヴ・クールベ《波》1870年頃 姫路市立美術館 國富奎三コレクション

杉本博司《性空上人像》 2022年 ©Hiroshi Sugimoto

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