5.0
それはまるでコンピレーションアルバムの様に
バブル崩壊、新型コロナウイルス、戦争という厳しい社会状況のなかで………
と言う書き出しから始まる本展覧会だが、重苦しい言葉とは対照的に
実に個性豊かで興味深く、おもしろい作品が楽しめる。
確かに様々な社会情勢に沿った作品、考えさせられる作品が多い。
それでも暗くなりすぎないのは作品のインパクトが勝っているから
かもしれない。
更に平成生まれの比較的若い作者も数名居て、
あー、こういう風に考えているんだなぁ、と思うと
未来もそんなに悪くないのかもしれない、と思ったりなんかしたりして。
個人的に惹かれたのは、圧倒的な存在感を放っていた
谷原菜摘子さんの作品群。まず、どの作品もデカイ。
そして極彩色に包まれて、妖艶で、煌びやかで派手。ちょっと怖い。
色んな美術館に行っているが彼女の作品は見たことないし
類似のアーティストも思いつかない。
彼女の作品群は撮影不可なので、是非会場で。
撮影の可否は所々にあるので、各自確認して欲しい。
あと、例のごとく企画展のグッズはありません(涙)