5.0
内に秘めた情熱カラー、それが「インターナショナル・クライン・ブルー」
私にとって本物のイブ・クライン作品との出会いは、徳島県立近代美術館の『ブルー・ヴィーナス』でした。鮮やかな青には力があり、惹きつけられるものがあります。また、一度は行ってみたい「金沢21世紀美術館」での開催でしたので、これはぜひいかなければと駆け込みました。
イブ・クラインは、宇宙を構成する3原色として、「金」-精神、「青」-空間、「薔薇色(ピンク)」-生命と考えているとの事。今回の展覧会で「金」「青」「白」の作品はありましたが、「薔薇色(ピンク)」の作品が無かったので、「薔薇色(ピンク)」の作品も見たかったです。
好きな色が「青」色で、ずっと気になるアーティストでしたが、日本に柔道の修行で滞在経験があることを知り、その後発表された作品に日本の影響を受けた結果生まれた作品があることを知り、より親近感が生まれました。(ちなみに私は柔道初段ですが...)
ヒロシマ人影の石/魚拓/力士の手形、具体(アクションペインティング)から生まれた作品『人体測定』や柔道から投げられたときの浮遊感、そこから宇宙と一体となる自分を感じ、『空虚への飛翔』が生まれましたとの事。
今回の展覧会を通じ、色彩への興味がますます湧いてきて、色彩検定にもチャレンジしようを思いました。