連続企画展②
おしゃべりな本たち
-謎解き!紙と文字から探る内閣文庫-

国立公文書館

  • 開催期間:2021年9月25日(土)~2021年11月28日(日)
  • クリップ数:7 件
  • 感想・評価:1 件
連続企画展② おしゃべりな本たち -謎解き!紙と文字から探る内閣文庫- 国立公文書館-1
連続企画展② おしゃべりな本たち -謎解き!紙と文字から探る内閣文庫- 国立公文書館-2
連続企画展② おしゃべりな本たち -謎解き!紙と文字から探る内閣文庫- 国立公文書館-3
三十六人歌合(さんじゅうろくにんうたあわせ)
管見抄(かんけんしょう)
貞観政要(じょうがんせいよう)(伏見版)
連続企画展② おしゃべりな本たち -謎解き!紙と文字から探る内閣文庫- 国立公文書館-1
連続企画展② おしゃべりな本たち -謎解き!紙と文字から探る内閣文庫- 国立公文書館-1
連続企画展② おしゃべりな本たち -謎解き!紙と文字から探る内閣文庫- 国立公文書館-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

―耳を傾ければきっと聞こえてくる、本たちの声。

世界には1冊として全く同じ本は存在しません。なぜなら同じ題名や内容を持っていたとしても、印刷した時期や持ち主が異なっていれば、それぞれ違う来歴を持っていることになるからです。本の形や紙の素材、筆跡や蔵書印、果ては書き込みや虫食いなど、本に残された様々な手がかりに注目することで、本だけでなく歴史や文学の来た道を辿ることができるかもしれません。

本展では、国立公文書館開館50周年・公文書管理法施行10周年を記念して、本の形態や素材に着目する書誌学の手法を用い、国立公文書館が誇るコレクションである内閣文庫から、様々な知識を教えてくれる「おしゃべりな本たち」を紹介します。

※会期中、展示替えを行います。

◆主な展示資料
三十六人歌合(さんじゅうろくにんうたあわせ)
「三十六歌仙(さんじゅうろっかせん)」と称される歌人たちの名歌を一首ずつ選び、歌合の形式で左右に編集した歌集で、文禄3年(1594)9月に書写されました。本文は近衛前久(このえさきひさ)(1536~1612)の筆で、表紙・裏表紙の見返(みかえし)に描かれた龍虎の図は、狩野探幽(かのうたんゆう)(1602~1674)が描いたと伝えられており、非常に豪華なつくりとなっています。京都学習院旧蔵。

管見抄(かんけんしょう)
唐の白居易(はくきょい)(772~846)が著した漢詩文集『白氏文集(はくしもんじゅう)』から、治政の参考になる詩文を抄出した書です。本資料は永仁3年(1295)に書写されたもので、京都智積院(ちしゃくいん)が所蔵する断簡のほかには伝本が知られていません。糊付けによる装丁方法「粘葉装(でっちょうそう)」が用いられています。和学講談所旧蔵。重要文化財。                          ※会期中、保存の観点から展示替えを行います。

貞観政要(じょうがんせいよう)(伏見版)
唐の皇帝太宗(たいそう)(在位:626~649)の政治論議をまとめた書で、編者は呉兢(ごきょう)(670~749)。中国では為政者の教科書として読み継がれ、徳川家康(1543~1616)も愛読者の一人でした。本資料は、家康の命によって、京都伏見で印刷されたことから、伏見版と呼ばれます。慶長5年(1600)に出版されました。林羅山(はやしらざん)(1583~1657)旧蔵。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2021年9月25日(土)~2021年11月28日(日)
  • ※新型コロナウイルスの感染予防・拡大防止のため、会期が変更となる場合があります。
    ※お出かけの際は、事前に公式サイトの ご来館にあたってのお願いをご確認ください。
会場 国立公文書館 Google Map
住所 東京都千代田区北の丸公園3番2号
時間 9:15~17:00
休館日 会期中無休 
観覧料 無料
TEL03-3214-0621(代表)
URLhttps://www.archives.go.jp/

国立公文書館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

国立公文書館 国立公文書館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

5.0

本には1冊1冊個性がある!?

展示されている本の題材や内容よりも、紙や文字として注目した際の特徴(紙の種類、奥書、装丁、蔵書印などなど)から、その本自体の辿ってきた道や、本にまつわる歴史を読み解いていて興味深かったです。
「紙の謎・装飾の謎・乱丁の謎」など、その本の注目すべき箇所が矢印で示されていて、それらの手掛かりから推理できる事柄が謎解きとして書かれていたのでとても分かりやすかったです。
平家物語の挿絵に描かれた落書きを見て、「落書きした人はどんな気持ちでこれを描いたのだろう」などと想像するのも楽しかったので、これからは本に限らず展示を見る時には今まで以上にいろんな視点から見たり想像したりしてみたいと思いました。

併設の常設展示室には「令和」の書と「平成」の書の原本や、日本国憲法や終戦の詔書の御署名原本などの重要文書が気取らずサラッと展示されていますが、実はかなり貴重な資料の数々なのではと思うと展示を前に少し緊張しました。
これら企画展と常設展が共に入館料無料で、基本写真撮影可、企画展のフルカラー冊子まで頂けて驚くばかりです。ありがとうございます。(感謝を込めて、グッズ売り場で「平成&令和クリアファイル」を購入しました(笑))
国立公文書館目当ての来館はもちろんですが、東京国立近代美術館のお隣なので近代美術館来館の方も是非立ち寄ってみてほしいなと思いました。

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出展作品・関連画像IMAGES

三十六人歌合(さんじゅうろくにんうたあわせ)

管見抄(かんけんしょう)

貞観政要(じょうがんせいよう)(伏見版)

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