4.0
不謹慎だが不思議な魅力がある
大地震は鯰の仕業、という話からさまざまな無許可版画が相次いだ。鯰をやっつけるとかはまあ可哀想とは思いつつも笑える部類だが、風刺画に関しては今の感覚では考えられない内容。だがしかし大地震で潤った人がいるのは事実であり、これは現在の震災やコロナ禍においてもそのはず。でも現代ではそのような風刺がないような気がするのは、大規模災害が起きたら皆一律に被害者のことを思って悲しまなければならない、という同調圧力ゆえか。昔の人が自由だったのか不謹慎だったのか、現代人のリテラシーが高いのか不自由なのか。