5.0
仮想現実の世界
ダリは絵画やオブジェなどで表現していたが、バーチャルリアリティ(VR)のような技術がダリが生きていた時代にあったら、とんでもない作品を創出できたのではないかと思います。立体や空間の独創的な表現に魅了されました。
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シュルレアリスムを代表する天才画家ダリ(1904-1989)。ダリは奇矯な言動でスキャンダラスな話題を振り撒き、誇大妄想的顕示欲こそが創造力の根源として信じて疑わず、トレードマークとも言える独特の口髭も含め、さまざまなパフォーマンスを芸術の名において実践しました。
その才能は油彩、版画等の絵画制作にとどまることなく彫刻、オブジェ、舞台芸術、宝石デザイン、広告デザイン、映画、文筆と幅広い活躍をみせました。
特に版画への造詣は深く、1500点以上もの作品を残しています。「やわらかい時計」「変形した肉体」「ダブルイメージ」等のダリ独特のイメージも版画という固有のジャンルで開花したと言えます。
本展は、ダリの200点以上の版画作品を通して、従来の版画そのものの価値観をくつがえした画期的な作風で、20世紀最大の奇才といわれるダリの真髄を検証する展覧会です。
<関連イベント>
◆ 特別講演会「文筆家ダリと日本」
日時:7月18日(月・祝)午前10時半~正午
講師:ルッケル瀬本阿矢氏(京都大学国際高等教育院准教授)
会場:当館3階フィルムシアター(定員170名)
参加費:無料(本展覧会入場券[半券可]が必要です)※要事前申し込み
◆ 特別講演会「サルバドール・ダリ―絵画の彼岸」
日時:7月23日(土)午前10時半~正午
講師:速水豊氏(三重県立美術館館長)
会場:当館3階フィルムシアター(定員170名)
参加費:無料(本展覧会入場券[半券可]が必要です)※要事前申し込み
会期 | 2016年7月9日(土)~2016年9月4日(日) |
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会場 | 京都文化博物館 Google Map |
住所 | 京都府京都市中京区三条高倉 |
時間 |
10:00~18:00
(最終入場時間 17:30)
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休館日 |
月曜日 ※祝日の場合は開館、翌日休館 |
観覧料 | 一般 1,200円(1,000円) 大高生 900円(700円) 中小生 500円(300円)
|
TEL | 075-222-0888(代表) |
URL | https://www.bunpaku.or.jp/ |
5.0
ダリは絵画やオブジェなどで表現していたが、バーチャルリアリティ(VR)のような技術がダリが生きていた時代にあったら、とんでもない作品を創出できたのではないかと思います。立体や空間の独創的な表現に魅了されました。
3.0
私の知る絵画「記憶の固執(柔らかい時計)」の少し暗いイメージの色使いとは違って版画ならではの色鮮やかな作品が多数ありました。中でも日本の民話を題材にした作品はパステル調の柔らかい色彩です。でも「花咲爺さん」は観てそれとわかりますが、他の作品は説明がなければ何かわからないのがダリさんなのでしょうね。また真っ赤な烏帽子に大きな蝶ネクタイのひょうきんな顔が山の彼方から空一杯に描かれている「湖山長者」は、部屋に飾るならこれと思わせる可愛くて微笑ましい作品でした。ダンテの神曲の地獄篇、煉獄篇、天国篇の挿絵であった版画が展示作品全体の半分を占めてますが、シュルレアリスムを解さない私にはどう解釈すればいいのかサッパリです。ご本人も「ダリの作品は誰にもわからない ダリにもわからない」と仰ってますから観たままを素直に感じるがいいのでしょう。「柔らかい時計」や「引き出しを持つミロのヴィーナス」などの小さなオブジェが展示されていたのは「ダリ展」への誘いでしょうか…
京都市美術館で開催されてる「ダリ展」のプロローグとして、過大な期待をせずに出かけた「ダリ版画展」でしたが「もう一つの顔」を充分に楽しめる展覧会でした。
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