2.0
神戸御影の村山邸を飾ったかもしれない絵たち
朝日新聞社創業者の一人村山龍平のお孫さんである村山美知子さんが亡くなり、村山家旧蔵の品々が美術館へ遺贈されました。それらの新収蔵品を「絵画」「佛」「刀」「茶」をテーマに展示する1回目です。
私的なコレクションにはその人の人となりが伺えることもしばしばですが、近代の財界人たちのコレクションには自分のためというよりはコレクションをより多くの人のためにという人が多いように思います。彼らは芸術家を支援もしました。松方幸次郎も原三溪も住友春翠も大原孫三郎も、そして村山龍平も。
展示作品にタゴールの墨書があり、タゴールが村山龍平と一緒に写る写真に大観も写っていました。時代と人物交流を感じます。
香雪さんは展覧会ごとの凝った作品リストとそれに掲載される解説も楽しみでしたが、最近はよくあるA4の何の変哲もない作品リストとなり残念です。
展示室前の大きな枝垂桜はまだまだの様でした。