この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
むかし、むかし、「織豊時代」とも呼ばれる「織田信長」「豊臣秀吉」が活躍していた時代がありました。その頃、2人に茶を点て、共に歴史を歩んだ1人の人物がおりました。名を「千利休」といい、茶の湯を通して、様々な新たなる「美」の価値観を打ち出しました。
そして、千利休は1人の陶工にその「美」を込めた今までに無い茶碗を造らせました。この陶工=「長次郎」より、樂家・樂焼の歴史が始まります。おぎゃあ、おぎゃあと産声をあげた茶碗は、今では「樂茶碗」と呼ばれております。
その茶碗は、鞴(ふいご)と呼ばれる木製の道具で風をおこし窯の温度を高め、窯に1碗入れては、引き出し、また1碗入れては、引き出すといった特別な方法で焼かれました。できあがった茶碗は茶の湯の中で多くの人々に、大切に愛されてきました。
かれこれ450年近く、未だ電気を使わずに、むかしと変わらぬ焼き方で、その茶碗は生み出されています。今年もまた、窯は炎に包まれ、茶碗に新たなる命が吹き込まれました。樂茶碗、誕生。
夏休みということもあり、子供達に向けた分かりやすい解説や、樂家から特別な窯道具を借り、普段の展示とは少し違った、子供も楽しめる展示です。
◆ 主な出品作品(予定)
初代長次郎 黒樂平茶碗 隠岐嶋 覚々斎書付
3代道入 笹之絵黒樂茶碗
5代宗入 黒樂平茶碗 古池 碌々斎書付
9代了入 赤樂茶碗 古稀七十之内
10代旦入 不二之絵黒樂茶碗
13代惺入 黒樂茶碗 荒磯 即中斎書付
14代覚入 色釉流水文赤樂平茶碗 綵衣
15代吉左衞門 焼貫黒樂茶碗 老鴞
樂家より窯道具:鞴(ふいご)・伝来鉄鋏・内窯・歴代の土など
◆ 手にふれる樂茶碗鑑賞会
小間席の雰囲気をお楽しみいただいた後、樂歴代の作品を手に取って鑑賞していただきます。
開催日:7月2日(土)、9月11日(日)
※開催日2ヶ月前より電話にて予約受付開始
◆ 特別鑑賞茶会
当館収蔵作品を使ってのお茶会です。席主は15代樂吉左衞門。茶室では当日使用のお道具について、対話がはずみます。
開催日:7月10日(日)、9月18日(日)
※開催日1ヶ月前より電話にて予約受付開始
◆ 親子で見る展覧会 解説とワークショップ
中学生以下のお子様と保護者が対象です。館長の15代樂吉左衞門が解説をします。様々な道具に実際に手に触れることができ制作体験もできます。
開催日:8月13日(土)
※開催日3ヶ月前より電話にて予約受付開始
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2016年7月2日(土)~2016年8月28日(日) |
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会場 | 樂美術館 Google Map |
住所 | 京都府京都市上京区油小路通一条下る |
時間 | 10:00~16:30 (最終入場時間 16:00) |
休館日 |
月曜日 ※祝日は開館 |
観覧料 | 大人 900円 大学生 700円 高校生 400円 中学生以下 無料 |
TEL | 075-414-0304 |
URL | https://www.raku-yaki.or.jp |
樂美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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