この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
清水三年坂美術館は、幕末・明治期の七宝、金工、蒔絵、京薩摩などを常設展示する日本で初めての美術館として 2000年に開館し、今年で20年を迎えました。
清水三年坂美術館で展示する作品は全て館長の村田理如が30年以上にわたって蒐集したものであり、今や再現不可能ともいえる高度な技と独特の感性で作られた細密・繊細なものばかりです。
1950年生まれの村田は、幼い頃から美しいもの、面白いものが好きで、物心がつく頃には石や昆虫、切手などを蒐集していました。とくに翅の色や模様が美しい蝶を好んで採集し、精緻な体の構造や鱗粉の光沢をルーペや顕微鏡で飽かずに眺めていたといいます。清水三年坂美術館の収蔵作品にも、蝶をモチーフにしたものが数多くあります。
大人になってからは化石や隕石を収集する一方、細かい手仕事にも興味を持ち、シルクロード周辺諸国や中南米の工芸品、西洋陶磁器やエミール・ガレのガラス工芸なども買い求めるようになりました。
そうした中で村田は日本の明治工芸に出遇います。その完成度の高い凝縮された美しさにすっかり魅了され、以降、全ての情熱を明治工芸の蒐集と研究に捧げることとなっていったのです。
開館20周年を記念する本展では、村田が生涯をかけて蒐集してきた多岐に渡るコレクションより、明治工芸と出遇う前に集めた名品・珍品の数々を2期に分けて紹介します。村田の美意識の原点に迫る展覧会をお楽しみください。
◆ 第2期の主な出品作品
モラ / ボリビアの織物 / トルクメンの装身具 / ペルシャの細密画 / 西洋陶磁器 / 宮本三郎 ほか
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2021年2月20日(土)~2021年5月9日(日)
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会場 |
清水三年坂美術館
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住所 | 京都府京都市東山区清水寺門前産寧坂北入三丁目337-1 |
時間 |
10:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
月曜日 火曜日 ※但し、祝日は開館 |
観覧料 | 一般 800円 大学・高校・中学生 500円 小学生 300円
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TEL | 075-532-4270 |
URL | https://sannenzaka-museum.co.jp/ |
清水三年坂美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES

モラ(亀)

トルクメンの装身具(背飾り)

宮本三郎《裸婦》
