この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
清水三年坂美術館は、幕末・明治期の七宝、金工、蒔絵、京薩摩などを常設展示する日本で初めての美術館として 2000年に開館し、今年で20年を迎えました。
清水三年坂美術館で展示する作品は全て館長の村田理如(むらたまさゆき)が30年以上にわたって蒐集したものであり、どの作品も今や再現不可能ともいえる高度な技と独特の感性で作られた細密・繊細なものばかりです。
1950年生まれの村田は、小さい頃から美しいもの、面白いものを集めることが好きで、物心がついた頃から綺麗な石や昆虫、切手などを蒐集していたといいます。とくに翅の色や模様が美しい蝶を好んで採集し、精緻な体の構造や美しい光沢を放つ鱗粉をルーペや顕微鏡で飽かずに眺めていたそうです。清水三年坂美術館で収蔵する作品にも、蝶をモチーフにしたものが数多く存在します。
1980年~1990年代頃、村田は細かい手仕事の美術工芸品に興味を持ちました。ボリビアの織物、パナマのインディオ・クナ族のモラ、トルクメン族の装身具、シリアの細密画や象嵌細工、また、KPMやロイヤルウィーンといった西洋陶磁、エミール・ガレのガラス作品なども買い求めるようになっていきます。その他、二度と同じ模様を形作ることのない万華鏡の千変万化の幾何学世界、長い歳月をかけて作られる化石や鉱石、さらに宇宙からやってきた隕石などにも強く惹かれ、蒐集していきました。
その中で村田は、日本の明治工芸と出会います。明治工芸の完成度の高い美しさにすっかり魅了され、以降、全ての情熱をその蒐集と研究に捧げてきました。
このたび、開館20周年を記念して、まさに蒐集人生とも言える村田理如の多岐に渡るコレクションの中から明治工芸以外の品々を紹介し、その美意識の原点に迫る展覧会を2期に分けて開催します。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2020年11月21日(土)~2021年2月7日(日)
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会場 |
清水三年坂美術館
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住所 | 京都府京都市東山区清水寺門前産寧坂北入三丁目337-1 |
時間 |
10:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
月曜日 火曜日 ※但し、祝日は開館 |
観覧料 | 一般 800円 大学・高校・中学生 500円 小学生 300円
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TEL | 075-532-4270 |
URL | https://sannenzaka-museum.co.jp/ |
清水三年坂美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES

《蝶図瓢形花瓶》並河靖之

《一夜茸文花瓶》エミール・ガレ

虫入り琥珀(蟷螂)
