4.0
作品数が多すぎる
改組以来、毎年日展を観ていますが、展示物が膨大なため、第1科の「日本画」と第2科の「洋画」を中心に鑑賞し、第3科の「彫刻」と第4科の「工芸美術」はさっと流し、第5科の「書」はスルーという鑑賞方法をとっていました。
しかしながら本年は夫婦そろって文化勲章を受章した人形作家奥田小由女氏の作品を観るため、「工芸美術」のコーナーもじっくりと鑑賞しました。出品された「命を守る」は、ほのぼのと美しい母子像でした。絵葉書も買ってしまいました。
「日本画」で文部科学大臣賞を受賞した河村源三氏の「夏の夕」は、クロアゲハが舞う夏の庭の光景が琳派風に描かれていて素晴らしかったです。
同じく「日本画」で東京都知事賞を受賞した岸野圭作氏の「草宴」も納得できる素晴らしさでした。立花大聖氏の「返信のないメール」が印象に残りました。
これに対して「洋画」ではあまり印象に残る作品はありませんでした。文部科学大臣及び東京都知事賞受賞作もその素晴らしさが十分理解できませんでした。
「日本画」を先に観ると、作品数が多すぎるため途中で集中力が切れ、「洋画」を観る頃にはその良さがわからない状態になるようです。来年は洋画部門を先に観ることにします。