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珍しい大津絵
江戸時代にお土産としても売られていた民衆絵画である、珍しい大津絵の展示。
展示点数は少ないですが「大津絵十種」と言われる定番の画題の鷹匠、藤娘、座頭、鬼の寒念仏、瓢箪鯰、槍持奴、釣鐘弁慶などを見る事が出来ます。
浮世絵とはまた違った、素朴な趣きでホッとする絵柄に癒やされます。
また、「民俗」の展示にある「妖怪の世界」には「予言する妖怪」としてアマビエなどの紹介もありました。
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江戸時代、大津の追分(おいわけ)周辺で売られていた肉筆の民衆絵画である「大津絵(おおつえ)」は、木版や合羽摺(着色部分を切抜いた型紙の上から刷毛や“たんぽ”を使って色を塗る技法)なども併用して大量生産され、大津土産として全国に広く知られるものとなりました。
江戸末期には「大津絵十種」といわれるような定番の画題が定着し、歌舞伎や戯作など、江戸の大衆文化にも題材を提供するようになります。とくに錦絵の戯画のモティーフとして好まれ、嘉永6年(1853)の歌川国芳の「浮世又平名画奇特(うきよまたべえめいがのきどく)」のようなヒット作も生み出し、風刺画を示唆する機能も有するようになりました。
本展では、国立歴史民俗博物館所蔵の大津絵12点のうち11点を紹介するとともに、大津絵をモティーフに取り入れた江戸末期から明治初期にかけての錦絵などをあわせて展示し、江戸後期における大津絵イメージの広がりについて考えます。
「大津絵」とは?
大津絵は大津宿の追分付近で江戸時代初期から描かれ始めたと考えられています。芭蕉の句「大津絵の筆のはじめは何仏」が知られているように、初期には仏教的な画題が主流でしたが、次第に世俗的で戯画性や風刺画的なものが増えていきます。江戸末期には次第に「大津絵十種」と呼ばれる代表的な画題へと絞られ、それ以外のものが見られなくなっていきます。大津絵は近代になって描かれなくなりますが、その諧謔や素朴な味わいを愛する文化人も少なくありませんでした。近年では海外でも注目を集めつつあります。
「大津絵十種」とは?
江戸時代末期、大津絵の画題は十種に絞られるようになり、それぞれがご利益のある護符としての役割を期待されるようにもなりました。今回展示する「鷹匠」、「座頭」、「瓢箪鯰」、「釣鐘弁慶」も大津絵十種です。
会期 |
2020年8月4日(火)~2020年9月6日(日)
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会場 | 国立歴史民俗博物館 Google Map |
住所 | 千葉県佐倉市城内町117 |
時間 |
9:30~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
月曜日 ※休日の場合は開館し、翌日休館 |
観覧料 | 一般 600円(350円) 大学生 250円(200円) 高校生以下 無料
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TEL | 050-5541-8600 (ハローダイヤル) |
URL | https://www.rekihaku.ac.jp/ |
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江戸時代にお土産としても売られていた民衆絵画である、珍しい大津絵の展示。
展示点数は少ないですが「大津絵十種」と言われる定番の画題の鷹匠、藤娘、座頭、鬼の寒念仏、瓢箪鯰、槍持奴、釣鐘弁慶などを見る事が出来ます。
浮世絵とはまた違った、素朴な趣きでホッとする絵柄に癒やされます。
また、「民俗」の展示にある「妖怪の世界」には「予言する妖怪」としてアマビエなどの紹介もありました。
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何度かゆるい絵画の展覧会で見たことがあるが、大津絵をフューチャーした展覧会は初めて。禅画の「瓢鮎図」は見たことがあったが、大津絵になるとこんな可愛い絵になるんだと感心。
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