この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
外出自粛期間は、私たちに自分自身のこと、そして日常というものを振り返る時間をくれました。それは、自分と他者との関係性、社会の中での自分を強く意識させる時間でもあったと思います。自分の行動が他者に影響を与えること、他者の行動が自分に影響を与えること、その仕組みや結果に目を向けることは、創造するにも鑑賞するにも想像力が不可欠である芸術にとってはプラスに働くのではないかと感じています。もちろん、ねたみや嫉みといったネガティブな感情も想像力の産物です。しかし、利他的な行動原理が、このウイルスの拡大を防ぐ要因のひとつであったのなら、私たちは未来に少し期待してもいいのではないでしょうか。
本展は、その期待を共有できる場にしたいと考えています。出展作家の3名は、自分の身体を通して世界とのコミュニケーションをはかりながら、作品を生み出すことを試みています。そこから発せられる生命力には、ある種の希望や気づきが内包されています。正直に、自分の気持ちや気づいてしまった違和感に向き合うことは、表現をする人にとっては特に重要なプロセスだと考えています。しかし実際には、自分の内面を見つめ、表現を通して社会との接点を探ろうとするとき、思った以上の痛みや恐怖が伴います。そこに真摯に向き合おうとしているという点で、彼らの作品には、大きな本質的な魅力があるのではないかと感じています。
不安定でありながら、大きな転換期でもあるウィズ・コロナ時代にあって、自分自身の肉体をもって解を探ろうとする彼らの行為とそこから生まれる表現、向かう視線の先を探りたいと思います。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2020年7月11日(土)~2020年8月30日(日)
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会場 | 京都芸術センター Google Map |
住所 | 京都府京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2 |
時間 |
10:00~20:00
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休館日 |
不定休 年末年始 8月14日(金)、15日(土) |
観覧料 | 入館無料 展覧会は入場無料。公演はそれぞれ料金が異なります。 |
TEL | 075-213-1000 |
URL | https://www.kac.or.jp/ |
京都芸術センターの情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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