3.0
個性的な「あく」と「えぐみ」
スナップの巨匠森山大道の東京をテーマとした近作。
なんというか近作とは思えないほどの頽廃感。70年代ですと言われた方が納得できる気がする。「あく」と「えぐみ」が強烈。怖いくらいの視点をお持ちのようだ。
アラーキーの写真は酸っぱい匂いがするが、森山大道の写真はビルとビルの間の湿った何かの匂いがする。写真から特有の匂いがするのは、紛れもない個性だ。
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スナップショットの名手として知られる、日本を代表する写真家・森山大道は、1960年代に写真家として活動を開始し、そのハイコントラストや粗粒子画面による作風は「アレ・ブレ・ボケ」と形容され、写真界に衝撃を与えました。
以来、世界各国の美術館での大規模展、2019年のハッセルブラッド国際写真賞をはじめとする数々の国際的写真賞の受賞など、デビューから55年を経た現在もなお世界の第一線で活躍し続けています。
本展では、「ongoing=進行中、進化し続ける」をテーマに、今なお疾走し続ける森山大道がレンズを通してとらえ続けてきた街・東京を、カラーとモノクロの最近作を中心に展観します。尽きることのない森山大道の写真の魅力を存分にお楽しみください。
◆ 森山大道|MORIYAMA Daido
1938年、大阪府に生まれる。デザイナーから出発し、1960年岩宮武二のアシスタントとなり、岩宮の紹介により1961年「VIVO」を目指して上京するが、「VIVO」解散のため細江英公の助手となり、『薔薇刑』(集英社、63年)の制作に携わる。1967年、『カメラ毎日』で連載したシリーズ〈にっぽん劇場〉などが評価され、日本写真批評家協会新人賞を受賞。1968-70写真同人誌『プロヴォーク』第2号より参加し、「アレ・ブレ・ボケ」と呼ばれる従来の写真表現を否定するラディカルな表現の写真を発表、衝撃を与える。一貫して路上から日常の断片をスナップショットで撮影、精力的に作品制作をおこなう傍ら、1974-80年にはワークショップ写真学校やイメージショップCAMPなどで多くの若手写真家を輩出した。1974年ニューヨーク近代美術館、セントルイス美術館、サンフランシスコ近代美術館などアメリカ国内を巡回した「ニュー・ジャパニーズ・フォトグラフィー」展に出品。1999年サンフランシスコ近代美術館において回顧展を開催、ニューヨーク近代美術館などを巡回。そのほか、2003年および2016年カルティエ財団現代美術館での個展、をはじめ海外での大規模な個展をはじめ、13年にはテート・モダンでウィリアム・クラインとの2人展が開催されるなど、国内外での展覧会多数。
※新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、入場制限などを実施します。お出かけの際には、事前に 公式サイトのご注意事項 をご確認ください。
会期 |
2020年6月2日(火)~2020年9月22日(火・祝)
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会場 | 東京都写真美術館 Google Map |
住所 | 東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内 |
時間 | 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30) |
休館日 |
月曜日 8月11日 ただし、8月10日、9月21日は開館 |
観覧料 | 一般 700円 大学・専門学校生 560円 中高生・65歳以上 350円
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TEL | 03-3280-0099 |
URL | https://topmuseum.jp/ |
3.0
スナップの巨匠森山大道の東京をテーマとした近作。
なんというか近作とは思えないほどの頽廃感。70年代ですと言われた方が納得できる気がする。「あく」と「えぐみ」が強烈。怖いくらいの視点をお持ちのようだ。
アラーキーの写真は酸っぱい匂いがするが、森山大道の写真はビルとビルの間の湿った何かの匂いがする。写真から特有の匂いがするのは、紛れもない個性だ。
4.0
6月27日(土)に訪問。フェイスガードの女性に案内され入口で距離を保ちながらチケットを購入。エレベーターは4名限りと言われ3Fの会場に。三沢の犬にLips、写真よさようなら、からの導入部を経て、「記録」、「pretty Woman」「K」「東京ブギウギ」のシリーズからの展示。横の人の異動に伴ってずりっ、ずりっ、と移動する感じの混雑。県外移動自粛も解禁になったしまあこんなもんなのでしょうか?ongoing、youtubeで見た森山さんの作品を選ぶ際の「モノクロにしてみて」「いらない」「いらない」っていう指示のかっこよさにもしびれたものです。まだまだ続いている森山さんの写真を見ることができよき休日でした。混んでましたが。
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