3.0
まだまだ出てくる福田美術館
京都を代表する観光地「嵐山」に昨秋オープンした福田美術館。毎回「これも持ってます」とばかりに新しい隠し玉が出てくるようです。
今回は近代の巨匠「大観と春草」と彼ら周辺の日本画家たちです。佳作ながらいいものをお持ちです。コレクション形成過程で「目利きの」画商さんがついていたのでしょうね。「似顔」(個人蔵)は、その上に人物相関図もあって特に興味深く拝見。
「嵐山」絶好の地に立つ美術館で、カフェも素敵となると・・・「美術館」というよりは嵐山の「観光スポット」の一つとなっています。スマホから音声ガイドも無料配信、写真もほぼOKです。「観光地」として訪れた故に、バチバチ写真撮影される方も少なくない。美術館正面に見せるべくお庭が広がり、建物横から入る受付は狭く、ロッカー、トイレは少ない。「蔵」をイメージした展示室は暗くて狭い。コロナ期の現在は、各展示室の自動ドアは開けたままの状態にしておかれては?と感じました。前回訪れた時よりは観光客も増えていましたが、ごった返して「渡月橋」から零れ落ちそうなほどの昨年のことを思えばまだまだ救われます。