4.0
女性の生き様のリアリティさ
写真家石内都さんが、実母の”都さん”と同じ時代を生きた、”いわさきちひろ”さんとを、写真を通じて引き合わせて照らし合わせているようでした。
そしてまったく違うふたりの女性なのに、不思議に繋がる共通点、『満洲』『夫』『死』と繋がりがあった事に驚きがありました。
レースや刺繍がが施された艶かしい下着や、使いかけの香水や口紅の写真に並んで、枯れて萎れた皺皺の肌や乳房を観た時に、女の一生と、生き様のリアリティが垣間見えました。
「ちひろ美術館」に初めて訪れました。
住宅街の中にある瀟酒な佇まいの素敵な美術館です。休日だったので子供連れで訪れている方が多く、ライブラリーから絵本を持ち出して、テラスでお茶しながら読み聞かせしている姿が微笑ましかったです。