話しているのは誰? 現代美術に潜む文学

国立新美術館

  • 開催期間:2019年8月28日(水)~2019年11月11日(月)
  • クリップ数:14 件
  • 感想・評価:5 件
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北島敬三 《ツィルカール村 アルメニア共和国》(「USSR 1991」シリーズより)1991/2019 年 顔料印刷 66.0×93.0cm 作家蔵 ©KITAJIMA KEIZO
北島敬三 《飯舘村》(「UNTITLED RECORDS」シリーズより)2011/2019 年 顔料印刷 83.0×103.7cm 作家蔵 ©KITAJIMA KEIZO
小林エリカ 《わたしのトーチ》 2019 年 C プリント 54.9×36.7cm(各、47 点組) 作家蔵 ©Erika Kobayashi Courtesy of Yutaka Kikutake Gallery 撮影:野川かさね
小林エリカ 《ドル》 2017 年 ウランガラス、鏡、紫外線ランプ 61.0×41.0×7.5 φ70cm 個人蔵 協力:妖精の森ガラス美術館 © Erika Kobayashi Courtesy of Yutaka Kikutake Gallery
ミヤギフトシ 《A Lamp》(「物語るには明るい部屋が必要で」より) 2019 年 デジタル C プリント 作家蔵 ©Futoshi Miyagi
ミヤギフトシ 《From the Palace on the Hill #2》(「物語るには明るい部屋が必要で」より) 2019 年 デジタル C プリント 作家蔵 ©Futoshi Miyagi
田村友一郎 《マダガスカルの石》 2017 年 サイズ可変 Yuka Tsuruno Gallery 蔵 ©Yuichiro Tamura Courtesy of Yuka Tsuruno Gallery
田村友一郎 《玉蟲に見る夢》 2017 年 サイズ可変 Yuka Tsuruno Gallery 蔵 ©Yuichiro Tamura Courtesy of Yuka Tsuruno Gallery
豊嶋康子 《ズレ》 2018 年 紙、割りピン、アクリル絵具、ボールペン φ11.5cm 作家蔵 撮影:木奥惠三
豊嶋康子 《正方形余白手裏剣》 2018 年 シナベニヤ、リンシードオイル、油絵具 91.0×91.0×2.7cm 作家蔵
山城知佳子 《チンビン・ウェスタン『家族の表象』》 2019 年 4KHD ヴィデオ、カラー、サウンド 作家蔵 ©Chikako Yamashiro Courtesy of Yumiko Chiba Associates
山城知佳子 《チンビン・ウェスタン『家族の表象』》 2019 年 4KHD ヴィデオ、カラー、サウンド 作家蔵 ©Chikako Yamashiro Courtesy of Yumiko Chiba Associates
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

国内外で活躍する日本の現代美術家6名によるグループ展を開催します。

本展に参加する6名の作家は1950年代から1980年代生まれまでと幅広く、表現方法も映像や写真を用いたインスタレーションをはじめとして多岐にわたります。

これら作家に共通するのは、作品のうちに文学の要素が色濃く反映されていることです。

古代ローマの詩人ホラティウスが『詩論』で記した「詩は絵のごとく」という一節は、詩と絵画という芸術ジャンルに密接な関係を認める拠り所として頻繁に援用されてきました。

以来、詩や文学のような言語芸術と、絵画や彫刻のような視覚芸術との類縁関係を巡る議論は、さまざまな時代と場所で繰り広げられてきました。

展覧会タイトルが示唆するように、本展では文学をテーマに掲げています。ですが、ここでの文学は、一般に芸術ジャンル上で分類される文学、つまり書物の形態をとる文学作品だけを示すわけではありません。

現代美術において、文学はこうした芸術ジャンルに基づく区別とは違ったかたちで表れているように思われます。日本の現代美術における文学のさまざまな表れ方を経験していただければ幸いです。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2019年8月28日(水)~2019年11月11日(月)
会場 国立新美術館 Google Map
展示室国立新美術館 企画展示室1E
住所 東京都港区六本木7-22-2
時間 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30)
  • ※毎週金・土曜日は、8・9月は21:00まで、
    10・11月は20:00まで
    ※入場は閉館の30分前まで
休館日 火曜日 
10月23日(水)
※ただし、10月22日(火・祝)は開館
観覧料 一般 1,000円(800円)
大学生 500円(300円)
  • ※( )内は前売/団体料金
    ※高校生、18歳未満の方(学生証または年齢のわかるものが必要)は入場無料
    ※障害者手帳をご持参の方(付添の方1名を含む)は入場無料
    ※11月3日(日)は「文化の日」につき入場無料
    ※前売券は2019年6月28日(金)~8月27日(火)までの販売。ただし、国立新美術館では8月26日(月)まで。
    チケット取扱い:国立新美術館(開館日のみ)、オンラインチケット(イーティックス)、チケットぴあ(Pコード:769-757)【手数料がかかる場合があります】
    ※団体券は国立新美術館でのみ販売(団体料金の適用は20名以上)
    ※会期中に国立新美術館で開催中の他の企画展および公募展のチケット、またはサントリー美術館および森美術館(あとろ割対象)で開催中の展覧会チケット(半券可)を提示された方は、団体料金が適用されます。
    ※65歳以上の方(年齢のわかるものが必要)は、会期中に国立新美術館で開催中の公募展チケット(半券可)の提示で大学生団体料金が適用されます。
    ※国立美術館キャンパスメンバーズ加盟の大学等の学生・教職員は本展覧会を団体料金で観覧できます。
TEL03-5777-8600(ハローダイヤル)
URLhttp://www.nact.jp/exhibition_special/2019/gendai2019/

国立新美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

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感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

3.0

理由付けが欲しかった

日本の現代美術では、村上隆や草間彌生など欧米で評価された人々を除いて、代表的なアーティストは知られていない。その中でこのような日本という舞台での現代美術を文学と結びつけて考える取り組みは非常に面白い。しかしながら、少し説明が少なかったように感じる。アーティストの作品の説明をする冊子はあったものの、自分の中で深い思考につながる手がかりはあまりなかった。現代美術がアートプロジェクトという形でホワイトキューブから脱出していく現代の流れの中で、敢えて美術館でこのような展示を行った理由はあったのか、どのような意図があったのかというところまで語ってもらえると日本の芸術文化環境を体系的に理解する一助となったような気もする。

4.0

文学との接点は微妙。

会期終了間際にやっと行くことができました。普段、現代美術に触れる機会が少ないので、どれも興味深く見ることができました。今回の6名の現代作家については、初耳の方ばかりでしたが、特に北島氏の写真作品は素晴らしいものでした。「文学」と「現代美術」との接点を楽しみにしていたのですが、あまり「文学」を感じることができなかったので、星マイナス1にさせていただきました。

2.0

現代作家の多様な表現

文学についての作品ということで興味を持っていきましたが、他にも書いている方がいる通りあまり感じられませんでした。
映像や写真、模型での表現や鏡や棚など身近なものを使った作品など、現代の芸術家の多様な表現を見られたことは面白かったです。
パッと見だとよく分からないものもあるので解説読みながらゆっくり鑑賞するのがオススメです。若い方も多く、写真をスマホで撮っている人も多かったです。前の作品との関連や伏線回収もあるので写真があるとわかりやすいかもしれません。
日天の方は長い行列出来てましたがこちらは並ぶことなく30分おきの映像作品以外は混雑を感じることも無くゆっくりみられました。

4.0

様々な感性が入り乱れており、わくわくします

文学的な観点というのはあまり感じなかったような気がしましたが、それぞれの個性的な作品は、どれもこれも面白、興味深く鑑賞してきました。
光を利用した作品や映像作品が多いのですが、心にのこるものも多かったです。

2.0

文学?

写真やインスタレーションがほとんどです。どうしても文学がどこに潜んでいるのかみつけられませんでしたが、考えるアートが好きな人でしたら楽しめそうです。

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出展作品・関連画像IMAGES

北島敬三 《ツィルカール村 アルメニア共和国》(「USSR 1991」シリーズより)1991/2019 年 顔料印刷 66.0×93.0cm 作家蔵 ©KITAJIMA KEIZO

北島敬三 《飯舘村》(「UNTITLED RECORDS」シリーズより)2011/2019 年 顔料印刷 83.0×103.7cm 作家蔵 ©KITAJIMA KEIZO

小林エリカ 《わたしのトーチ》 2019 年 C プリント 54.9×36.7cm(各、47 点組) 作家蔵 ©Erika Kobayashi Courtesy of Yutaka Kikutake Gallery 撮影:野川かさね

小林エリカ 《ドル》 2017 年 ウランガラス、鏡、紫外線ランプ 61.0×41.0×7.5 φ70cm 個人蔵 協力:妖精の森ガラス美術館 © Erika Kobayashi Courtesy of Yutaka Kikutake Gallery

ミヤギフトシ 《A Lamp》(「物語るには明るい部屋が必要で」より) 2019 年 デジタル C プリント 作家蔵 ©Futoshi Miyagi

ミヤギフトシ 《From the Palace on the Hill #2》(「物語るには明るい部屋が必要で」より) 2019 年 デジタル C プリント 作家蔵 ©Futoshi Miyagi

田村友一郎 《マダガスカルの石》 2017 年 サイズ可変 Yuka Tsuruno Gallery 蔵 ©Yuichiro Tamura Courtesy of Yuka Tsuruno Gallery

田村友一郎 《玉蟲に見る夢》 2017 年 サイズ可変 Yuka Tsuruno Gallery 蔵 ©Yuichiro Tamura Courtesy of Yuka Tsuruno Gallery

豊嶋康子 《ズレ》 2018 年 紙、割りピン、アクリル絵具、ボールペン φ11.5cm 作家蔵 撮影:木奥惠三

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