4.0
中世絵画に優品多し
絵画が全点入れ替わったので前後期ともに行ってまいりました。
中国から日本絵画、中世から近世まで幅広い所蔵で根津美術館の底力を感じます。
前期では伝元信《四季花鳥図屏風》
後期では伝牧谿《竹雀図》、狩野尚信《山水花鳥図屏風》に惹かれました。
ともにすると過剰華美余白すら与えない狩野派スタイルですが尚信屏風は
ラフスケッチのようで余白がかなり多く勇気とセンスを要するのではないでしょうか。
元信と尚信、2つの屏風を楽しめて良かったです。
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色も形もとりどりの花や、艶やかな羽を持つ鳥は、それ自体、洋の東西を問わず、古くから賞玩の対象とされてきました。
ことに中国を中心とする東アジアでは、花や鳥を描く花鳥画が、人物画や山水画と並び、絵画の主要なジャンルとなりました。
一方、現代ではスケッチの意味で使われる「写生」という言葉は本来、花鳥画において、対象を観察し、その形や生態、ひいては生き生きとした様子を写し取ることを意味するものでした。
すなわち花鳥画とは、美しい動植物をモチーフに、いのちの輝きを描きとどめようとするものと言えます。
花鳥画に期待されたのは、生命感あふれる美しさだけではありません。珍しい花や空想上の鳥は、異国や極楽のイメージを喚起しました。
また、外見的な特徴や性質、それを表す漢字の音などを根拠に、富貴や長寿、多産などの吉祥が託されました。さらに花や鳥は、絵画にとどまらず、工芸意匠にもなりました。
このたびの展覧会では、根津美術館の所蔵品によって、東洋、特に中国と日本における花鳥表現の展開をたどります。
花鳥画がジャンルとして成立する前の、文様としての花鳥表現を鏡の装飾に見出すところからはじめ、南宋以降の精緻な着色花鳥画と粗放な水墨花鳥画の併存を経て、16世紀の日本で狩野派が中心となってその双方を融合するプロセス、さらに明清時代の作例に花鳥画の有する保守性と進取性をながめた上で、江戸後期の円山四条派や南画が達成した軽快な花鳥画作品をご覧いただきます。
【ご注意】絵画はすべて、前期(9月7日[土]~10月6日[日])と後期(10月8日[火]~11月4[月・祝])で展示替え、もしくは巻替えを行います。鏡および陶磁は、全期間展示します。
◆同時開催
展示室5 刀装具 ―驚きのわざ―
展示室6 夜長月の茶
会期 |
2019年9月7日(土)~2019年11月4日(月・振)
|
---|---|
会場 | 根津美術館 Google Map |
展示室 | 根津美術館 展示室1・2 |
住所 | 東京都港区南青山6-5-1 |
時間 | 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30) |
休館日 |
月曜日 9月17日(火)、24日(火)、10月15日(火) ※ただし9月16日(月・祝)、23日(月・祝)、 10月14日(月・祝)、11月4日(月・祝)開館 |
観覧料 | 一般 1,100円 学生 800円
|
TEL | 03-3400-2536 |
URL | https://www.nezu-muse.or.jp/ |
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絵画が全点入れ替わったので前後期ともに行ってまいりました。
中国から日本絵画、中世から近世まで幅広い所蔵で根津美術館の底力を感じます。
前期では伝元信《四季花鳥図屏風》
後期では伝牧谿《竹雀図》、狩野尚信《山水花鳥図屏風》に惹かれました。
ともにすると過剰華美余白すら与えない狩野派スタイルですが尚信屏風は
ラフスケッチのようで余白がかなり多く勇気とセンスを要するのではないでしょうか。
元信と尚信、2つの屏風を楽しめて良かったです。
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