5.0
七宝にまで手を広げる羽目に
超絶技巧と言えば三年坂美術館。
「美の巨人たち」で何度も紹介され、一度は行ってみたかった美術館。
3月にあべのハルカスで「驚異の超絶技巧」展も観たけれど・・
今回の企画展が帝室技芸員で七宝でしょ・・ということは 2人のナミカワだよね!
となれば、行かないという選択肢はありません。
何せ、この2人の生涯をだれか小説にして欲しい。
いや、資料と文才があれば私が書きたい!と思って居るぐらいですから。
3月にお会いできたのは、並河作品12品と濤川作品が4作品。
今回は流石、所蔵元とあって並河33品濤川9品。実に前回の倍以上です。
どちらが好きかと問われると・・いやぁ、これ本当に悩みます。
深い青にも見える黒に色鮮やかに描かれる並河の有線七宝。
ため息が出るほどに美しく、幽玄の美・・そのものの濤川の無線七宝。
本当に、この2人が同時期に活躍し、赤坂離宮の装飾を巡って対決したなんて
奇跡というか、運命のいたずらというか・・とても浪漫があふれます。
しかも、あれだけメリハリのある有線七宝を作った並河靖之も晩年には
無線七宝のごとく穏やかな水墨画をモチーフにした七宝をつくるなんて。。
ましてや七宝の輸出難が原因で廃業居ていたなんて・・・
ドラマがあふれすぎだろう!
だれか・・だれか・・本当に大河ドラマでやってください!
この二人だけでなく、他にも優れた七宝作家たちの作品が観ることが出来ます。
すっかり七宝に魅了されてしまった私でした。