5.0
鉄でできた世界に圧倒
青木野枝さんの作品が府中市美術館で展示されてると聞き、足を運んだ。美術館のロビーから作品の展示が始まり、展示室も贅沢に空間を使っている。空間に合わせて自由自在に変化する青木さんの作品を楽しむことができた。
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彫刻家・青木野枝は、大気や水蒸気をモティーフに、万物がうつろいゆくなかの生命の尊さをあらわしてきました。その彫刻は、鉄や石膏という固く重い素材を用いながら、周囲の空気をまとって、とても軽やかに見えます。
作品のほとんどが展示場所に合わせて作られ、展示が終わると解体されます。青木は、つくって、置き、崩す、を繰り返し、その営みのなかに自らの彫刻があると考え、実践しているのです。
近年は第40回中原悌二郎賞(2017年)を女性として初めて受賞し、また全国各地で個展を精力的に行っています。動き続ける青木野枝の彫刻の今を、どうぞ体感してください。
◆青木野枝(あおき のえ)
1958年東京都生まれ。鉄板から切り抜いた形をつなげて広い空間に展開し、新しい彫刻のかたちを提案している。近年はガラスや石膏など新たな素材にも挑戦する。国立国際美術館(1995年)、目黒区美術館(2000年)、豊田市美術館・名古屋市美術館(2012年)、長崎県美術館(2019年)、鹿児島県霧島アートの森(2019年)など個展多数。越後妻有アートトリエンナーレ(2000年-2018年)、瀬戸内国際芸術祭(2010年)に参加。主な受賞に、第50回芸術選奨文部大臣新人賞(2000年)、第55回毎日芸術賞(2014年)、第40回中原悌二郎賞(2017年)。多摩美術大学客員教授。
会期 |
2019年12月14日(土)~2020年3月1日(日)
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会場 | 府中市美術館 Google Map |
住所 | 東京都府中市浅間町1丁目3番地(都立府中の森公園内) |
時間 | 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30) |
休館日 |
月曜日 (1月13日、2月24日をのぞく) 12月29日(日)から1月3日(金)、 1月14日(火)、2月12日(水)、2月25日(火) |
観覧料 | 一般 700円(560円) 大学生・高校生 350円(280円) 中学生・小学生 150円(120円)
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TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
URL | https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/kikakuten/kikakuitiran/noeaoki_kiritotetsutoyamato.html |
5.0
青木野枝さんの作品が府中市美術館で展示されてると聞き、足を運んだ。美術館のロビーから作品の展示が始まり、展示室も贅沢に空間を使っている。空間に合わせて自由自在に変化する青木さんの作品を楽しむことができた。
3.0
作品数は少ないけどそれぞれが巨大なオブジェでまずそれに圧倒されます。どうやって入れたのか?という素朴な疑問がわきます。なぜこんな形なのかというのも不思議です。私は作者の感性には正直ついていけないけれど、その実現力には感心しました。その場で溶接して作ったとのこと、驚きです。使っているガラスも手作りのようでこだわりを感じます。説明的なところがなく、ちまちましてないところに好感が持てました。ひたすら鉄の溶断と溶接を繰り返しているという行為に意味があるのかもしれません。たぶん独りよがりではあるけど他者ができないんだから文句はありません。彫刻は作ったもん勝ちというのが私の意見です。うらやましいです。鉄の溶断面がなんかいいですね。フェチかも。
4.0
府中市美術館を訪れるのは初めて。青木さんの作品は何度かみてる。
点数はすくなかったですが、この会場でしか見れない作品もあったし、石膏の作品や、石けんの作品もあったし、ドローイングもあったし、さらっと見れる感じ。記録集がお手頃価格でちゃんと刊行予定となっていることは素晴らしい。
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