2.0
洒脱な日本画
江戸期の漫画的日本画。なじみはなかったので、面白く鑑賞できました。平山郁夫の常設展示はあいかわらず良い。
美術館・展覧会情報サイト アートアジェンダ - 日本全国321の美術館・博物館と860の開催中&開催予定の展覧会をご紹介中!
江戸時代中期に活躍した臨済宗の禅僧・白隠(1685-1768)と仙厓(1750-1837)。両者ともに、衆生済度(迷いの苦しみから衆生を救い悟りの世界に渡し導く)の精神で、禅の普及に努めました。
そして禅の教えや体験を時に厳しく、時にわかりやすく伝えようと、数多くの書画を残します。彼らの描く自由で豪放な書画は、一見するとユーモア溢れる筆致で描かれていますが、そこには痛烈な社会諷刺や謎掛けといった様々な仕掛けが散りばめられています。
彼らの書画の根幹には、禅的真理の様態が表現されているのですが、一口に「白隠・仙厓」といっても、その実態は似て非なるものです。
白隠は達磨や祖師、白隠漫画と称されるさまざまな書画を手がけています。その中でも特徴的なのが、漢文の古典や禅録のみならず当時流行した謡曲や狂言歌謡まで、さまざまな賛が加えられているところです。「画(絵画)」と「賛(言葉)」、2つの要素から構成されることで、「形を超えた」禅の真理を表現することに成功したのです。
一方、仙厓の手がけた書画は、白隠同様に神仏や聖人は勿論のこと、風俗画、動物画、果てには戯画に至るものまで、聖俗あらゆるものがモチーフとして描かれています。「世の中の絵画には法があるが、仙厓の絵には法は無い」という「厓画無法」を宣言したように、様々なモチーフを用いて、白隠よりも親しみやすく禅的真理を視覚化したと言えます。
本展では、現代人にとって単純に「ゆるくてかわいい」と思える彼らの書画から、本来伝えるべきそのメッセージを読み解くことで、禅画(ZENGA)の魅力をご紹介するとともに、改めて二人の禅僧の違いをご覧いただきます。
| 会期 |
2019年10月1日(火)~2019年12月1日(日)
|
|---|---|
| 会場 |
佐川美術館
|
| 住所 | 滋賀県守山市水保町北川2891 |
| 時間 | 9:30~17:00 (最終入場時間 16:30) |
| 休館日 |
月曜日 ※祝日に当たる場合はその翌日 |
| 観覧料 | 一般 1,000円(800円) 高大生 600円(400円) 中学生以下 無料 ※ただし保護者の同伴が必要
|
| TEL | 077-585-7800 |
| URL | http://www.sagawa-artmuseum.or.jp/ |
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿は、
こちらから。ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
滋賀県で開催中の展覧会
白隠慧鶴《布袋吹於福》 江戸時代(18世紀) 法華寺蔵(大洲市立博物館寄託)
白隠慧鶴《蓮池観音》 江戸時代(18世紀) 個人蔵
白隠慧鶴《すたすた坊主》 江戸時代(18世紀) 早稲田大学會津八一記念博物館蔵
仙厓義梵《文殊師利菩薩像》 江戸時代(19世紀) 福岡市美術館蔵
仙厓義梵《天狗図》 江戸時代(19世紀) 福岡市美術館蔵
仙厓義梵《稚児舞図》 文化14年(1817) 九州大学蔵
白隠慧鶴《富士山大名行列》 江戸時代(18世紀) 自性寺 大雅堂(九州国立博物館寄託)展示期間:10月1日(火)~11月4日(月・祝)
白隠慧鶴《鐘馗鬼味噌》 江戸時代(18世紀) 海禅寺蔵
仙厓義梵《猫の恋図》 江戸時代(19世紀) 九州大学蔵