5.0
書から感じる人となり
開会日に行きました。お一人で来られている方が多く、静かでゆっくりと鑑賞できました。
書跡をいろいろな視点から展示しており、何百年もの前の人々が目の前の紙に向かい、筆を運んでいる姿を想像できることが、書を観る醍醐味だなと改めて感じさせられます。
寸松庵の紙の素材を見る角度を付けていたり、丁寧なキャプションや適度な照明など、展示の良さが魅力でもありました。
個人的には、住友家当主である住友春翠の書に、公家出身らしい美しさと当代随一の財閥を築いた実業家らしい力強さとを感じさせられ、とても気に入りました。
展示室前にある出品リストにくずし字の解説がありますので、それを見ながら鑑賞するのをおすすめします。