4.0
膨大な解説文を読むのが必須の展覧会
フランスとイギリスの風刺画(主に銅版画)のコレクションに驚く美術館です。
今回はイギリスのクルックシャンクを取り上げた展覧会です。
シリーズ物もほぼ欠番なく揃っていて、一括して展示されています。
この手の展覧会の「欠点」は大きく2つあるかと思います。
1つは銅板のため、作品が小さく見づらいこと。
それを証明するかのように、「ルーペの貸し出し」(無料)をしていました。
もう1つは外国の昔のことを取り上げた内容なので、解説なしには全く理解できないことです。
この点については今回もしっかりと1点ずつに詳細な解説が付いているので読めば理解できるのですが、1つの作品に数百字の解説文があり、それが数百点続くのです。
全てをしっかり読んで理解しようとすれば、開館から閉館までまる1日では足りないと思います。
今回は図録が作ってありました。
ただ、言葉では説明できない凝った作り(B5が途中からB6二冊に別れるような体裁)で、ページ数は多くなくて3200円。
でも、美術館ではとてもすべては読みきれないので、購入しました。
体力と時間に余裕があるときに落ち着いて観賞すると楽しいと思います。