3.0
銅版画がひたすら続くのが退屈かも・・・
作家の技量は認めますが、作品のほとんどが銅版画(一部は木版画)で、見ているうちに食傷気味になったというのが、この展覧会を見ての正直な感想です。
1人の画家の展覧会で、油彩と版画の両方が展示されていると、多くの場合は油彩をしっかり見て、版画は軽く見るだけだと思います。
それが最初から最後まで版画だけということで、初めは作品の細かさに目を奪われていましたが、モティーフが変わるだけで延々と同じような作品が続くので、飽きてしまうような感じになりました。
撮影が可能な展覧会ですが、すべてアクリル越しになるため、きれいに撮影できるような作品がないのも残念でした。
作家のアイデンティティーらしきものも私はしっかりとは掴めず、1人の版画作家の初期から晩年までの作品を通して見ることができたという以上のことはできませんでした。