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京都の小さな大きな寺院
因幡国から飛んできたという謂れのある仏像を祀る寺の、恐らくは最初で最後の展覧会は、想像以上に因幡堂が由緒ある寺であったのだということを教えてくれるものでした。
今では、おそらく市中の一寺院なのではないかと思われますが、かつては名の知れた力ある寺院であったのだと感じさせられました。
寺院絵巻も、また、数々の仏像もその歴史の重みを十分に伝えるものであり、見どころの多い展覧会でした。
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京洛のほぼ中央、烏丸高辻に伽藍を構える因幡堂(いなばどう)平等寺は、平安時代の創建時に遡る本尊薬師如来立像(重文、1003年頃)を祀る古刹です。
この本尊薬師如来は、天竺伝来とされる霊像が因幡国(鳥取県)から都に飛来してきたと伝え、善光寺阿弥陀三尊像・清凉寺釈迦如来立像とともに、「日本三如来」と称されます。
この創建にまつわる説話は、鎌倉時代の「因幡堂縁起」に綴られ、創建後は市中の「町堂(辻堂)」として京都の町衆の篤い信仰に支えられてきました。
この度、平等寺本堂の内装修復工事が行われるのにあわせ、同寺の本尊をはじめとする霊宝のすべてと、現在は東京国立博物館所蔵の「因幡堂縁起」1巻(重文)とともに展観する初めての機会となります。
本展では、同寺の本堂、観音堂、阿弥陀堂に安置される平安~江戸時代の仏像の数々、そして同寺に伝来した仏画や仏具、古文書をあわせて展示します。
加えて、同じく因幡国から伝来したと伝わる岐阜・延算寺の本尊薬師如来立像や、因幡国に残された本尊の台座(鳥取・座光寺蔵)、平等寺所蔵の名品の一つである阿弥陀如来坐像(鎌倉時代)と、作風が酷似する近在の西念寺本尊・阿弥陀如来坐像も特別に出品され、これまで全貌が明らかでなかった洛中の隠れた古刹・平等寺のすべてがわかります。
会期 |
2019年4月20日(土)~2019年6月9日(日)
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会場 | 龍谷大学 龍谷ミュージアム Google Map |
住所 | 京都府京都市下京区堀川通正面下る(西本願寺前) |
時間 | 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30) |
休館日 |
月曜日 祝日の場合は翌日 |
観覧料 | 一般 800円(600円) 高校・大学生 500円(300円) 小・中学生 200円(100円)
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TEL | 075-351-2500 |
URL | https://museum.ryukoku.ac.jp/ |
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因幡国から飛んできたという謂れのある仏像を祀る寺の、恐らくは最初で最後の展覧会は、想像以上に因幡堂が由緒ある寺であったのだということを教えてくれるものでした。
今では、おそらく市中の一寺院なのではないかと思われますが、かつては名の知れた力ある寺院であったのだと感じさせられました。
寺院絵巻も、また、数々の仏像もその歴史の重みを十分に伝えるものであり、見どころの多い展覧会でした。
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