4.0
世界を笑いとばせませんでした
アートアジェンダさんにて招待券が当選し観覧させていただきました。当初、失礼ながらあまり期待はしていませんでしたが、ユーモアのある作品から戦争画、多岐に渡る作品にて笑い飛ばすというよりも感銘いたしました。東京駅のステンドグラスの原画も福沢一郎先生が手掛かれたということで忘れられない特別展示となりました。
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福沢一郎(1898-1992)は、昭和戦前期から戦後まで日本の洋画界を牽引した画家です。
戦前にはフランスのシュルレアリスム(超現実主義)を日本に紹介するとともに、社会批評のメッセージを象徴的に表現して、前衛美術運動のリーダーとなりました。
戦時中は弾圧を受けますが、戦後はふたたび社会批評的な視点から人間群像の大作に取り組み、晩年には文化勲章を受章しました。
これまで日本の近代美術史においては、福沢はシュルレアリスムの紹介者としての側面から語られることがほとんどでした。しかし本展では、彼がひとりの画家として、生涯を通じて社会とどのように向き合ったかという点に着目します。
この観点から、謎めいた画面の中に諷刺をこめた初期作品や、戦後美術の起点としてしばしば語られる代表作《敗戦群像》(1948年)、東西の地獄のイメージを借りながら社会批評を行おうとした連作など約100点を展示します。
多彩でありながらも一貫した問題意識に基づいて制作されたこれらの作品を通じて、知的なユーモアとともに人間を鋭く見つめた彼の画業の今日的意義をあらためて考える機会となれば幸いです。
会期 | 2019年3月12日(火)~2019年5月26日(日) |
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会場 |
東京国立近代美術館
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住所 | 東京都千代田区北の丸公園3-1 |
時間 |
10:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
月曜日 5月7日(火) ※3月25日、4月1日、4月29日、5月6日は開館 |
観覧料 | 一般 1,200円(900円) 大学生 800円(500円)
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TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
URL | http://www.momat.go.jp/ |
4.0
アートアジェンダさんにて招待券が当選し観覧させていただきました。当初、失礼ながらあまり期待はしていませんでしたが、ユーモアのある作品から戦争画、多岐に渡る作品にて笑い飛ばすというよりも感銘いたしました。東京駅のステンドグラスの原画も福沢一郎先生が手掛かれたということで忘れられない特別展示となりました。
3.0
たぶん知名度の高くない福沢一郎の作品は、まとめて観る機会はあまりないと思う。シュルレアリスムに影響を受けた1930年代の作品はユーモアのある社会風刺画で笑ってしまうものが多い。後半はドロドロしつつもやはり常に知的なユーモアがある。絵画としての評価は難しいけれど、個人的に発見があり楽しめた。撮影できる作品は1点だけあった。(埋葬)
4.0
椅子の背もたれに描かれた絵がとても印象に残っています
海の絵はまるでその場所に自分がいる様で
少し恐怖を感じる程でした
今までに鑑賞した事がない感じの絵で楽しめました
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東京都千代田区で開催中の展覧会
《Poisson d'Avril(四月馬鹿)》 1930 年 東京国立近代美術館蔵
《煽動者》 1931 年 一般財団法人福沢一郎記念美術財団蔵
《牛》 1936 年 東京国立近代美術館蔵
《女》 1937 年 富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館蔵
《敗戦群像》 1948 年 群馬県立近代美術館蔵
《埋葬》 1957 年 東京国立近代美術館蔵
《トイレット・ペーパー地獄》 1974 年 群馬県立近代美術館蔵
《悪のボルテージが上昇するか 21 世紀》 1986 年 富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館蔵