5.0
鳥獣戯画と「明恵の夢」をみて
鳥獣戯画が公開されると知り前、後期と出かけ観る機会を得ました。前回他で観た時より、描かれている表情、動きを何を思い描いているのかゆったりとした気持ちで観られました。又明恵上人は夢の中の出来事を克明に思い出し書き残した事に驚きざるを得ませんでした。私もお釈迦様の思いの一つでも夢に見たいものです。
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京都市の北西にある高山寺(こうさんじ)の歴史は、鎌倉時代初頭に明恵(みょうえ)上人(1173-1232)が後鳥羽院から栂尾(とがのお)の地を与えられた頃にはじまります。
その後、高山寺は明恵上人の存在とともにあり、現在もその遺徳は寺の隅々まで及んでいます。
本展では、魅力的なエピソードに満ちた「明恵」という人間に迫ります。わけても、語る上で欠かせない「明恵の夢」を切り口にします。
明恵が19歳の修行期から58歳の晩年まで自分の見た夢を記した「夢記(ゆめのき)」は、行数にして2500行を超え、点数にして470点余りという膨大な数が現在まで伝わっています。夢、夢想、夢感など、生涯の大部分にわたる夢の記録が残り、明恵の人生の重要な側面を照らし出します。明恵の「夢記」は、しばしば「夢日記」と称されてきましたが、その位置づけは日記にとどまらず、仏教者としての真摯な修行の一環でした。
村山龍平(1850~1933)の収集品にも「夢記」があります。本展ではその一巻を手がかりに、各所に所蔵される「夢記」とそれに関連する絵画、彫刻作品を通して、明恵にとっての「夢」の意味を探ります。
あわせて、朝日新聞文化財団の助成により修理が完成した全四巻の鳥獣戯画も紹介します。明恵が馳せる夢想の行方を追ってみましょう。
会期 |
2019年3月21日(木・祝)~2019年5月6日(月・振)
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会場 | 中之島香雪美術館 Google Map |
住所 | 大阪府大阪市北区中之島3-2-4 中之島フェスティバルタワー・ウエスト 4階 |
時間 | 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30) |
休館日 |
月曜日 ※ただし、4月29日、5月6日は開館 |
観覧料 | 一般 1,300円(1,100円) 高大生 800円(600円) 小中生 400円(200円)
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TEL | 06-6210-3766 |
URL | https://www.kosetsu-museum.or.jp/nakanoshima/ |
5.0
鳥獣戯画が公開されると知り前、後期と出かけ観る機会を得ました。前回他で観た時より、描かれている表情、動きを何を思い描いているのかゆったりとした気持ちで観られました。又明恵上人は夢の中の出来事を克明に思い出し書き残した事に驚きざるを得ませんでした。私もお釈迦様の思いの一つでも夢に見たいものです。
3.0
鳥獣戯画丙丁を楽しみました。
筆致が全然違うんですね。丁なんか現代のゆるふわ漫画みたいです。
さりげに国宝も出品されています。
コンパクトで手狭な美術館なんですね。
1時間程度で回れると思います。再入場不可で館内にはお手洗いありません。
やや渋な展覧会でした。
5.0
有名な鳥獣戯画の現物を初めて拝観して感動を覚えました。又明恵上人の「夢記」を通して上人の偉大な足跡を知ることができ感銘しました。初めて中之島の香雪美術館を訪問しましたので立派な茶室をはじめ村山翁の偉大な功績も伺え大変有意義な干渉ができました。有り難うございました。
4.0
鳥獣戯画は拝見するたびにこちらの見方が変わるので面白いです。また右耳を削ぎ落とした明恵上人の画像も印象的でした。解説にもう一工夫あればと思うのは御影と同じです。スタッフに尋ねると学芸員に聞きに行く、或いはやって来た学芸員にまた同じ質問をしなければならないのは正直なところ面倒くさかっので。講演会にも参加しましたが往復葉書での申し込みと参加費が500円というのは博物館も含めて初めてでした。そのくせ講演での質疑応答もなくかなり変わっているなと痛感しました。昔、ある国博でアレの映像化はまだですかと伺うと映像化はNHKからの申し出でして、当館の予算ではとても叶わないと言われたことがありました。予算の少ない公立の美術館ではないのだから今後はもう少し考えて頂きたいものです。御影とは異なり蜘蛛の巣が無いのでその点は安心できますが、トイレに便座を消毒する術がなく日本人だけではない(当日もその言語が聞こえましたから)ので誰かが靴で上がって用を足していると思うと汚らしく、これもポイントを下げた理由の一つです。展示が良かっただけに残念でした。春休みを避け平日にと行ったのでリタイア組ばかりでしたが、けっこう大声で話したりガラスケースに頭をぶつけたりとなかなか騒がしかったです、と言いつつ ART AgendA 様から頂いたチケットで後期も楽しんでくるつもりです。いつもなら一枚は友人を誘うのに使うのですが。
4.0
鳥獣戯画が見られるなかなかない機会ですが、メインは高山寺を開いた明恵という僧侶の夢の記録にまつわる展覧会です。
十代の頃から自分の見た夢を記録し続け、死に際しては全て破棄するよう言い遺したものの、燃やされることなく後世に残り、何百年後の私たちがその極めて個人的な目に見えない世界を、目にできてしまうことに、とても感じ入るものがありました。
おそらく、この展覧会を訪れる人のほとんどが鳥獣戯画が目的とは思いますが、厳しい修行に明け暮れた明恵の人となり、その背景や思想を垣間見られる貴重な機会かと思います。
鳥獣戯画は、うさぎや蛙の絵でよく知られている甲乙巻が前期の出品となっているので、それを見たい方は早めに来館されることをお勧めします。
4.0
お目当ては鳥獣戯画、初めて見ました。混雑はなくて何度も見る事ができました。
カエルやウサギの甲巻は前期の展示14日までです。修復直後のお披露目の様に全巻ではなく、ほんの一部でしたが紙の質や色も確認しつつ、ゆっくり鑑賞できて満足です。
コインロッカーが少ない為か簡易のクロークがありました。貴重品以外の荷物を分ける袋を準備しておけば良かったと思いました。
美術館は4階で、堂島川からは奥の方です。 外側のエレベーターの電光表示が全く見えず、わかり辛い為 カメラのキャノンの向こうのドアから入り、エスカレーターを使う方が早く着けそうです。
5.0
平日の昼間に訪れたためか、それほどの混雑もなく落ち着いて観賞できました。中之島にまた美術館が増えて嬉しいですね。展示室内にトイレがなかったので注意してください。
鳥獣戯画は甲乙巻が前期展では展示されています。公開はそれぞれ三分の二ほどでしょうか、後半の霊獣部分が見れないのは少し残念でしたが、じっくり筆の妙技を堪能できました。
能の「春日龍神」のもとになったと思われる明恵の夢記が展示されていたのが個人的にはいちばんの収穫でした。
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