4.0
主に日本画、焼物、民藝品の3部構成です。
この展覧会は展覧会名のつけかたで損をしていると思います。
美術館が阪急電鉄を設立した小林一三の収集品を展示する施設で、グループに阪急百貨店があるので、何となくデパートの広告のような内容かと思っていたのですが、いい意味で半分以上裏切られました。
最後の3分の1ぐらいはデパートで売っていた民藝の優品の展示でしたが、特にはじめの3分の1ぐらいは有名な日本画家の本画の展示で感激しました。
横山大観や鏑木清方のそれぞれの典型的な画風の軸装の作品(海上の日の出と美人画)、次のコーナーでは河井寛次郎や北大路魯山人らの焼物がずらっと並んでいました。
明治から昭和にかけての、ジャンルを問わない美術品が概観できます。
ただ、最後は民藝品なので、キャプションにも書いてありましたが、人によって芸術としての評価は分かれると思います。
個人的には日本画がもっとあればうれしかったのにと思いました。