3.0
なつかしい
なつかしい。
そういう女性の声が会場のそこここで聞かれました。
弥生美術館の一条ゆかり展。
原画や雑誌、単行本などがたくさん展示されていますが、これは好きな人なら、ファンならば、たまらないのだろうなあ。
初期のいかにも少女マンガ風な絵柄が変化していくこともさることながら、新しいテーマに挑み続けたことがよくわかります。
少女マンガをほとんど読んでこなかったにもかかわらず、『砂の城』や『有閑倶楽部』はその名前くらい知っていて、
これ、読んでみようかなあ。
会場をあとにするときにはそんな気分に。
弥生美術館はもともと挿絵を中心に収集、展示する美術館ですが、最近は漫画の展覧会が増えてきました。
すでに漫画が日本文化になり、「なつかしい」という声の出るほどの歴史を持ったということなのでしょう。
今後も漫画文化を見直す展覧会を期待したい・・・と思ったら、次はなんと「バロン吉元」展なのだそうで、今後は男性読者、なつかしがりに走れ。