4.0
再評価に期待
民家にこだわり続け、描き続けた作品群。入江泰吉にとっての奈良のように、失われていく原風景を描き留めておくという強い衝動が制作動機になっている珠玉の作品群。取材地域が片寄っているのも、こだわり、地域への愛着が感じられます。
美術館・展覧会情報サイト アートアジェンダ - 日本全国 300 の美術館・博物館と 846 の開催中&開催予定の展覧会をご紹介中!
1945年以降、約40年間にわたって草屋根の民家を描き続けたことで知られる向井潤吉は、1901年に京都に生まれ、1933年からは世田谷区弦巻にアトリエを構え、制作を重ねた作家です。
本展は向井の画業を主軸としつつ、彼が感慨をこめて綴ったさまざまなエッセイを手がかりとして構成します。
そして、その文中に登場する、向井が交流をもった同世代の画家たちと、彼があこがれた先人たちの作品や諸資料もあわせてご紹介し、向井潤吉の画家としての足跡を辿ろうとするものです。
会期 |
2018年9月8日(土)~2018年11月4日(日)
|
---|---|
会場 | 世田谷美術館 Google Map |
展示室 | 世田谷美術館 1階展示室 |
住所 | 東京都世田谷区砧公園1-2 |
時間 | 10:00~18:00 |
休館日 |
月曜日 9月18日(火)、9月25日(火)、 10月9日(火)は休館 ※9月17日(月・祝)、9月24日(月・振休)、 10月8日(月・祝)は開館、 |
観覧料 | 一般 1,000円(800円) 65歳以上 800円(600円) 大高生 800円(600円) 中小生 500円(300円)
|
TEL | 03-5777-8600 ハローダイヤル |
URL | https://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/special/detail.php?id=sp00190 |
4.0
民家にこだわり続け、描き続けた作品群。入江泰吉にとっての奈良のように、失われていく原風景を描き留めておくという強い衝動が制作動機になっている珠玉の作品群。取材地域が片寄っているのも、こだわり、地域への愛着が感じられます。
4.0
この展覧会の正式名称は「民家の画家 向井潤吉 人物交流記」である。しかしながら、どこに交流記があるのでしょうか?
向井潤吉の作品に挟まれて多くの有名画家の絵が展示されています。詳しい説明がないので、なぜこれらの絵が飾られているのか全くわかりません。壁に貼られている小さな字の向井のエッセイ抜粋を読むと、彼らは恩師、美術学校の同窓生、同じ美術団体の所属員、影響を受けた画家などのようです。しかし名前が書かれているだけであり、どのような交流があったのかわかりません。唯一、火野葦平との親しい関係がわかる程度です。これで「交流記」といわれても納得がいきません。向井の作品だけでは展覧会が構成できないので、「交流記」という名目で同時代の作家の作品を並べて数合わせをしたのではないでしょうか。また、入り口に出品作品リストがないことも不満です。
展覧会の構成には文句タラタラですが、向井潤吉の絵は素晴らしかったです。あまり馴染みのない作家でしたが、初期の人物画、フランス留学時代のルーブル美術館の模写、インパール従軍時の戦争画、後期の古民家の絵などがまとめて観られて、その画風の変遷がよく判りました。特に、藁屋根の古民家の作品群は美しく迫力がありました。
構成の悪いところを絵の良さで補って評価4としました。
4.0
ARTAgenda様から招待券を頂いたので、世田谷美術館「民家の画家 向井潤吉 人物交流記」に行ってきました。
私自身は美術に関してシロウトなので専門的なことは言えないのですが、私たちが失いつつある(失ってしまった)古き良き時代の、温かみというか懐かしさというか、何か尊いものを感じて胸がいっぱいになりました。
何時間でも飽きずに鑑賞していたいと思わされました。おススメです。
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿は、
こちらから。ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
東京都世田谷区で開催中の展覧会