4.0
素朴な作風
小倉遊亀の作品は初めてです。
素朴でありながら温かみのある作風で癒されます。
特に人物画に小倉作品のユニークな部分を感じました。
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小倉遊亀(おぐらゆき、1895-2000) は滋賀県大津市に生まれた女性作家です。
大磯に住む安田靫彦(やすだゆきひこ)に師事し、厳しい修養をもととし、アンリ・マティスなど近代絵画の影響を受けた明るく慈愛に満ちた人物画を制作します。
長く北鎌倉に住み、その静物画は師の安田靫彦から「北鎌倉の特産品」と賞されるなど高く評価されました。
現代的で清新な作品には作家がたどりついた美の本質が表れ、上村松園賞(1954年)、日本芸術院賞(1962年)、文化勲章(1980年) の受章へと結実し、2000年に105歳で没するまで目覚ましい活躍を重ねました。
本展は、2001年に鎌倉芸術館で開催された追悼展以来、神奈川県内の美術館では17年ぶりとなる本格的な回顧展で、初期から晩年までの代表作および愛蔵の陶磁器類や挿絵類など約120点によりその気高い画業の高みを紹介します。
会期 |
2018年10月6日(土)~2018年11月18日(日)
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会場 | 平塚市美術館 Google Map |
住所 | 神奈川県平塚市西八幡1-3-3 |
時間 | 9:30~17:00 (最終入場時間 16:30) |
休館日 |
月曜日 10/9(火) ※ただし、10/8 は開館 |
観覧料 | 一般 900円(720円) 高大生 500円(400円)
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TEL | 0463-35-2111 |
URL | http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/ |
割引券 | http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/info3.html |
4.0
小倉遊亀の作品は初めてです。
素朴でありながら温かみのある作風で癒されます。
特に人物画に小倉作品のユニークな部分を感じました。
5.0
初めて、小倉遊亀の作品を見ました。作品により、画風の違いを感じて楽しめました。人物画、特に子供の絵は癒されます。なんだかふんわりした気持ちにさせてくれます。
4.0
展示室入って、まずは1932年前後、奥村土牛等と共に美術院同人に推挙された魅力的な作品群に引き込まれます。安田靫彦門下、卓越した人物描写です。更に秀逸な遊亀芸術の開花のコーナーの展示作品、透明感のある色彩と古径作品に通じる新古典主義的な無駄を拝した線、是非会場で。個性的な仏画、静物画も多数展示です。
4.0
会場に入ると色の保存のためか薄暗く、それがかえって落ち着きを伴いゆっくり内面深く心の旅をさせて頂けることが出来ました。全ての対象物に仏性を見出された作家の絵に向かう深さにも改めて感動しました。
5.0
小倉遊亀展、とっても良かったです。
優しくて温かくて爽やかな画業を展観出来る良い展覧会です。
結構大型作品が多いのですね。
《晴日》 今夏ホテルオークラからの再会。優しい緑が気持ち良いです。
《浴女その一》 現在東近美MOMATでその二展示中。タイルが良いですねぇ。
《径》 傘にポーチを引っ掛けている女の子がカワイイ。
《コーちゃんの休日》 パッと飛び込んでくる赤。そしてあの視線。
明治、大正、昭和、平成を描き抜いた小倉遊亀には並々ならぬ強い覚悟と決意があったのでしょうね。
一階で放映されている小倉遊亀インタビュー映像を観てから鑑賞しても楽しめると思います。
日曜午後でも混雑はありません。
上野のように観客は入らないかも知れませんがこういった展覧会が正当に評価されると嬉しいですね。
5.0
小倉遊亀の絵は都内の美術館でその所蔵作品を数点づつ観ましたが、まとめて観られる展覧会は今回が初めてです。ほのぼのと温かい作風に惹かれていましたので、この機会を逃してなるものかと、我が家のある北多摩から、はるばる遠い平塚まで出かけました。
今回初めて知ったのですが、小倉遊亀の絵画を最も多く所有しているのは、滋賀県立近代美術館であり、今回の展覧会は同館の所蔵作品を中心に、全国から集められた作品が展示されています。東京藝術大学の「径(こみち)」、東京国立近代美術館の「浴女 その一」と「少女」、 東京都現代美術館の「コーちゃんの休日」など、観たことのある良品が並んでいますが、東京にいたら絶対観られない滋賀県立近代美術館の所蔵作品群を大量に観られたのがうれしいです。ダントツの評価5のお薦め展覧会です。また、「**展」と銘打っても、本人との関わりが判らない他の画家の絵が多く混じっている展覧会が多い中、最初から最後まで小倉遊亀の絵だけを観られるのが幸せです。
5.0
10月6日に平塚市美術館「小倉遊亀展」を観て来ました。
小倉遊亀の作品というと、東京藝術大学美術館で観た「径」(日傘を差した母と少女が犬と一緒に歩いている様)、テレビの美の巨人たちで紹介された「コーちゃんの休日」(越路吹雪が浴衣で寛ぐ姿)が思い浮かびますが、今回の様に纏まった展覧会を観るのは初めてでした。
この展覧会では、30代の作品から始まり、絶筆となる105歳までの作品がほぼ年代順に展示されています。
25歳の時に憧れの安田靫彦を訪ね、終生師事することになります。
初めの頃の作品は師匠の影響と思われるものが多いのですが、展示会場を移動して行くと、マティス、ピカソ、モディリアーニの様な作品から、上村松園の様な古風な日本画の作品もあり、源氏物語的な巻き物の挿絵、静物画までがあり、あらゆるジャンルで和風・洋風に描き分けることのできる素晴らしい画家なのです。
今までも色々な画家や絵師の作品を観て来ましたが、大概は年齢と共に描き方の繊細さ等が衰え、ポイントに絞った表現に変化していく人たちが多い中で、小倉遊亀は今見ても、現代的で斬新な描写もあり、改めてスゴイ画家だったのだと思い知りました。
常に審美眼と探求心を以って、妥協を許さず、今に満足して落ち着くこともなく、色々な画風に真摯に取り組んだ賜物であり、気貴い画業に繋がったのだと思いました。
やはり、常に頭を使うということは、長生きの秘訣なのかもしれませんね。
いつもならば、展示会のレイアウトからも、作品鑑賞後にビデオ等のコーナーを観ることが多いのですが、今回は先にビデオで生い立ち等を見ておいたことが大正解で、作品の内容もよく理解できました。やはり、観る方も毎回、何か趣向を凝らした鑑賞の仕方の工夫が必要なのかもしれませんね。勉強になりました。
面白かった逸話としては、25歳の時に横浜のミッション系の女学校に教師として赴任するのですが、ミサをサボってまで、好きな絵画制作を優先したことを校長に怒られたとありました。好きなことには情熱が入り込みますからね。
この展覧会は11月18日までの開催です!
皆さんもこの展覧会を観れば、必ず、小倉遊亀に対する今までの見方が変わること、間違
い無しですよ!
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