5.0
途中下車
今年特に楽しみにしていた展覧会のひとつ、長谷川利行展に行ってきました。
平日でもそこそこの入りで利行の根強い人気が伺えます。
鮮やかな色使い、厚塗りの絵の具、一気呵成の筆使いに魅力を感じていて
当時のリコーの息遣い、東京の空気感、匂いをパッケージしたような作品ばかりです。
《夏の遊園地》の目に飛び込んでくるような明るさが素晴らしかったです。
長谷川利行に限ったことではありませんが、やはり絵は生が良いですね。
特に利行の絵は、寄って観ることで筆致の輝きにウットリします。
美術の窓の利行特集で、こんな記事がありました。
「利行の絵で世間に媚びているものは一つもない」
自分も利行の絵に惹かれている点はそこにあるのだとハッとしました。
上手く描きたい、人に良く見られたい、評価されたい、と現代人であれば誰もがそう思うであろうし、
そんなしがらみから解き放たような利行の絵に魅了される人も多いのかなと感じています。
久しぶりの大回顧展、リコーファンは絶対楽しめます、是非(※常設も良かったです!)。