長谷川利行展 七色の東京

府中市美術館

  • 開催期間:2018年5月19日(土)~2018年7月8日(日)
  • クリップ数:5 件
  • 感想・評価:2 件
長谷川利行展 七色の東京 府中市美術館-1
長谷川利行展 七色の東京 府中市美術館-2
長谷川利行展 七色の東京 府中市美術館-3
長谷川利行展 七色の東京 府中市美術館-4
長谷川利行展 七色の東京 府中市美術館-5
《青布の裸婦》1937年 個人蔵
《夏の遊園地》1928年 個人蔵
《カフェ・パウリスタ》1928年 東京国立近代美術館蔵
《水泳場》1932年 板橋区立美術館蔵
《白い背景の人物》1937年 個人蔵
長谷川利行展 七色の東京 府中市美術館-1
長谷川利行展 七色の東京 府中市美術館-1
長谷川利行展 七色の東京 府中市美術館-1
長谷川利行展 七色の東京 府中市美術館-1
長谷川利行展 七色の東京 府中市美術館-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

関東大震災から太平洋戦争の直前まで、昭和初期の東京を歩き回り、怒濤のように描きまくった画家がいました。

近代化が進む荒川・隅田川沿い、千住のガスタンクやお化け煙突。隅田公園にできたばかりの屋外プール。あるいは浅草の神谷バー、カフェ、地下鉄の駅の賑わい。その街に暮らす、カフェの女給や浅草の芸人、質屋の子守といった無名の人々。復興進む大東京の光と影を、七色に輝く絵の具で描きとめました。

長谷川利行(はせかわとしゆき、1891-1940)、通称リコウ。京都に生まれ、20代は短歌の道を志し、30歳を過ぎてから上京。ほとんど独学と思われる油絵が二科展や1930年協会展で認められます。

しかし生活の面では、生来の放浪癖からか、浅草や山谷、新宿の簡易宿泊所を転々とするようになり、最後は三河島の路上で倒れ、板橋の東京市養育院で誰の看取りも無く49年の生涯を閉じます。

利行の絵はその壮絶な生き様からは想像できないほど、明るい輝きに満ちて、時に幸福感さえ感じさせます。奔放に走る線、踊るような絵の具のかたまりが、行く先々の現場で描いた利行の目と手の動きをそのまま伝えます。

本展では、近年の再発見作《カフェ・パウリスタ》《水泳場》、約40年ぶりの公開となる《夏の遊園地》、そして新発見の大作《白い背景の人物》など、代表作を含む約140点で利行の芸術の全貌を紹介します。

◆ 20分スライドレクチャー
5月20日(日)、6月2日(土)、10日(日)、16日(土)、24日(日)、30日(土)
午後2時 講座室にて 無料

◆ 展覧会講座
「利行が歩いた東京」6月17日(日)
小林真結(府中市美術館学芸員)

「美術と生活」7月7日(土)
原田光(本展監修者、美術史家)

いずれも午後2時から 講座室にて 無料

開催概要EVENT DETAILS

会期 2018年5月19日(土)~2018年7月8日(日)
  • 一部作品の展示替えを行います
    前期:5月19日(土)から6月10日(日)
    後期:6月12日(火)から7月8日(日)
会場 府中市美術館 Google Map
住所 東京都府中市浅間町1丁目3番地(都立府中の森公園内)
時間 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日 月曜日 
観覧料 一般 900円(720円)
高校生・大学生 450円(360円)
小学生・中学生 200円(160円)
  • ※( )内は20名以上の団体料金
    ※未就学児および障害者手帳等をお持ちの方は無料
    ※府中市内の小中学生は「府中っ子学びのパスポート」で無料
    ※常設展も観覧できます
TEL050-5541-8600(ハローダイヤル)
URLhttps://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/

府中市美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

府中市美術館 府中市美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

5.0

途中下車

今年特に楽しみにしていた展覧会のひとつ、長谷川利行展に行ってきました。
平日でもそこそこの入りで利行の根強い人気が伺えます。

鮮やかな色使い、厚塗りの絵の具、一気呵成の筆使いに魅力を感じていて
当時のリコーの息遣い、東京の空気感、匂いをパッケージしたような作品ばかりです。
《夏の遊園地》の目に飛び込んでくるような明るさが素晴らしかったです。

長谷川利行に限ったことではありませんが、やはり絵は生が良いですね。
特に利行の絵は、寄って観ることで筆致の輝きにウットリします。

美術の窓の利行特集で、こんな記事がありました。
「利行の絵で世間に媚びているものは一つもない」
自分も利行の絵に惹かれている点はそこにあるのだとハッとしました。

上手く描きたい、人に良く見られたい、評価されたい、と現代人であれば誰もがそう思うであろうし、
そんなしがらみから解き放たような利行の絵に魅了される人も多いのかなと感じています。

久しぶりの大回顧展、リコーファンは絶対楽しめます、是非(※常設も良かったです!)。

4.0

最近見つかった作品も

放浪の画家、長谷川利行の19年ぶりの大回顧展。
浅草界隈を主に放浪して描いた作品が多いが、ともかく、線の使い方が特徴的で、更に、描かれているのは、心象風景が多い。
名もなく、歴史に埋もれても仕方なかった画家だが、幸いに、新宿中村屋裏に画廊を開いた人などの援助によって、今に残ることを知る。
というわけで、最近になって見つかった作品も2点展示されている。
極貧を生きた画家らしく、小さな作品が多い。

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出展作品・関連画像IMAGES

《青布の裸婦》1937年 個人蔵

《夏の遊園地》1928年 個人蔵

《カフェ・パウリスタ》1928年 東京国立近代美術館蔵

《水泳場》1932年 板橋区立美術館蔵

《白い背景の人物》1937年 個人蔵

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