5.0
エネルギーある異界を撮す
初めは、理工的な写真を撮っていたが、即身仏との出会いで、死者に見つめられている。ように感じ、民俗学的な視点に。
恐山のイタコ、夜の盛り場の東京、遠野物語の世界、出羽三山などと、撮影対象を広げていくが、凄まじいエネルギーを感じる写真展。
特に、イタコと、東京シリーズは、展示写真量が多く、一つ一つ観ていくと疲れる。
東京シリーズは、浮浪者、見世物芸人、オカマとか、大都会の中で懸命に生きる力も感じる。
疲れると、後半が、駆け足になってしまうのが、玉にきず。
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本展は異色の写真家・内藤正敏の50年を超える軌跡をたどり紹介します。
作家は60年代の初期作品において、化学反応で生まれる現象を接写して生命の起源や宇宙の生成の姿を捉えました。その後、山形県・湯殿山麓での即身仏との出会いをきっかけに、60年代後半から80年代にかけて、主に東北地方で民間信仰の現場に取材した〈婆バクハツ!〉〈遠野物語〉など刺激的な写真シリーズを次々と発表しました。
また作家は自らの写真に触発された民俗学研究も手がけ、東北と江戸・東京、科学と宗教といった異質なテーマを交差させ、日本文化の隠された思想体系を発見する研究論文をこれまでに多数発表してきました。90年代以降は、そうした研究と自身の想像力を融合させ、修験道の霊山における空間思想を解読するシリーズ〈神々の異界〉を手がけています。
「モノの本質を幻視できる呪具」である写真と、見えない世界を視るための「もう一つのカメラ」である民俗学を手段として、現世の向こう側に幻のように浮かび上がる「異界」を発見する人、内藤正敏。
そのヴィジョンは、今日の私たちに大きな戦慄と深い洞察を与えてくれるはずです。本展は主な写真シリーズを通して、その50年を超える足跡をたどるとともに、その表現に通底する独自の世界観、生命観をとらえていきます。
◆内藤正敏(ないとうまさとし) 略歴
1938年東京都生まれ。大学時代、化学を専攻後、フリーの写真家になり、初期は宇宙・生命をテーマとした「SF写真」に取り組んだ。25歳で即身仏に出会ったことをきっかけに、羽黒山伏の入峰修行に入る。写真集『婆 東北の民間信仰』(79年)、『出羽三山と修験』(82年)、『遠野物語』(83年)、『東京 都市の闇を幻視する』(85年)などを発表。多数の研究書・論文を発表する民俗学者でもある。元・東北芸術工科大学大学院教授、東北文化研究センター研究員。
| 会期 |
2018年5月12日(土)~2018年7月16日(月・祝)
|
|---|---|
| 会場 |
東京都写真美術館
|
| 住所 | 東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内 |
| 時間 | 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30) |
| 休館日 |
月曜日 ※ただし、7月16日(月・祝)は開館 |
| 観覧料 | 一般 700円(560円) 学生 600円(480円) 中高生・65歳以上 500円(400円)
|
| TEL | 03-3280-0099 |
| URL | https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-3052.html |
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初めは、理工的な写真を撮っていたが、即身仏との出会いで、死者に見つめられている。ように感じ、民俗学的な視点に。
恐山のイタコ、夜の盛り場の東京、遠野物語の世界、出羽三山などと、撮影対象を広げていくが、凄まじいエネルギーを感じる写真展。
特に、イタコと、東京シリーズは、展示写真量が多く、一つ一つ観ていくと疲れる。
東京シリーズは、浮浪者、見世物芸人、オカマとか、大都会の中で懸命に生きる力も感じる。
疲れると、後半が、駆け足になってしまうのが、玉にきず。
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内藤正敏《死者供養をする老婆、恐山》〈婆バクハツ!〉より 1969年 ゼラチン・シルバー・プリント 東京都写真美術館蔵
〈コアセルべーション〉より 1962年 ゼラチン・シルバー・プリント 作家蔵
《お籠りする老婆 高山稲荷》〈婆バクハツ!〉より 1970年 ゼラチン・シルバー・プリント 東京都写真美術館蔵
《びんずる尊と羽黒鏡、海向寺、出羽三山神社》〈出羽三山の宇宙〉より 1984年 発色現像方式印画 作家蔵
《富士山》〈神々の異界〉より 1992年 発色現像方式印画 作家蔵