没後50年“日本のルソー” 横井弘三の世界展

練馬区立美術館

  • 開催期間:2016年4月17日(日)~2016年6月5日(日)
  • クリップ数:8 件
  • 感想・評価:1 件
没後50年“日本のルソー” 横井弘三の世界展 練馬区立美術館-1
没後50年“日本のルソー” 横井弘三の世界展 練馬区立美術館-2
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没後50年“日本のルソー” 横井弘三の世界展 練馬区立美術館-6
横井弘三《虹をかく楽しき風景》 1959年 個人蔵
横井弘三《自画像》 制作年不詳 個人蔵
横井弘三《月夜の踊り》 1956年 信州大学教育学部付属長野小学校
横井弘三《クジラのオモチャ》 1925年頃 個人蔵
横井弘三《輝く夜景》 1935年 塚田佐氏
横井弘三《天女像》 1951年 宗教法人曹洞宗松寿寺什物
没後50年“日本のルソー” 横井弘三の世界展 練馬区立美術館-1
没後50年“日本のルソー” 横井弘三の世界展 練馬区立美術館-1
没後50年“日本のルソー” 横井弘三の世界展 練馬区立美術館-1
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没後50年“日本のルソー” 横井弘三の世界展 練馬区立美術館-1
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

長野県飯田市に生まれた横井弘三(1889~1965)は、1892年(明治22)に上京し、独学で絵画を学びました。1915年(大正4)の第二回二科展に初出品し、期待の新人画家に贈られる第一回樗牛賞を受賞。翌年には東郷青児や石井鶴三らとともに二科賞を受賞するなど、はやくから作品が認められます。

洋画家有島生馬から「極上々機嫌」と評された人となりからうまれる横井の作品は、人を微笑ませるのびやかなものであり、“日本のアンリ・ルソー”とも呼ばれ、高い評価を受けました。

1923年(大正12)9月に関東大震災がおこると、震災で傷ついた子どもたちの心を元気づけようと思い立った横井は、自作絵画の寄贈をはじめます。200校以上に及んだ寄贈事業「復興児童に贈る絵」を通じ、横井は売る絵ではなく与える絵を理想とする独自の美術観を形作っていきました。

しかし、この「復興児童に贈る絵」は、二科展で出品見合わしを言い渡されてしまいます。記念碑ともいえる作品が拒絶されたことから展覧会鑑査に疑問を覚えた横井は、二科会を離れ、「理想展」と呼ぶ無鑑査、自由出品のアンデパンダン展を自ら組織するなど既成の画壇に抗する活発な活動を展開しました。

理想を追い求めた横井は、絵を売ることを生業とはせず、古本屋や露店業を営みながら絵を描き続けました。中央画壇から離れた横井の名は、次第に世間に忘れられてしまい、彼の画業は必ずしも恵まれものではありませんでした。しかし、戦争を機に長野市に移住した晩年の約20年間は、地元の支援者に恵まれ、精力的に制作活動を展開しました。今もなお彼の作品は寄留した寺や知人宅、小学校等に多く残され、愛され続けています。

没後まもなくの1970年代には、評伝を書いた劇作家 飯沢匡をはじめ、堀内誠一らイラストレーターや絵本作家から横井の作品は再評価を受けましたが、以後また長い間忘れられていました。多くの作品が愛好家による個人所蔵であるためまとまってみる機会のない横井作品。

本展では、没後50年を機に、東京や長野をはじめ、静岡、広島など各地で所蔵される作品を一堂に会し、いまだ明らかでない横井の画業の全貌に迫ります。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2016年4月17日(日)~2016年6月5日(日)
会場 練馬区立美術館 Google Map
住所 東京都練馬区貫井1-36-16
時間 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30)
休館日 月曜日 
観覧料 一般 800円
高校・大学生および65~74歳 600円
中学生以下および75歳以上 無料
その他割引制度あり
  • ※一般以外のチケットをお買い求めの際は、証明できるものをご提示ください(健康保険証・運転免許証・障害者手帳等)
TEL03-3577-1821
URLhttp://www.neribun.or.jp/web/01_event/d_museum.cgi?id=10287

練馬区立美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

練馬区立美術館 練馬区立美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

3.0

「日本のルソー」とは?

「日本のルソー」という謳い文句に惹かれて「横井弘三の世界展」を見てきましたが、鑑賞後、首を傾げている状態です。申し訳ありませんが、私には理解できません。誰が彼を「日本のルソー」と呼んだのでしょうか?素朴な素人画家なら皆ルソーなのでしょうか?
確かに彼の素朴な絵の多くは鑑賞者にほのぼのとした暖かさを感じさせてくれます。しかしながら、「眠れるジプシー女」や「蛇使いの女」を描いたルソーの魔術的な凄みがありません。会場の説明文パネルにあった「童心に生きた画人」や「脱俗の画家」という呼称のほうがふさわしいと思います。
辛口になりましたが、展覧会に出品された作品の中では、ややルソーに似ている「月夜の踊り」、ルオーの絵に似ている「教会」、棟方志功に似ている「辻説法」、山下清に似ている「故郷のスターマン」等が印象に残りました。
試行錯誤のためか様々な画風の絵が入り交じっていますが、「日本のルソー」という謳い文句を無視し、忘れられた素朴派画家の回顧展として鑑賞すれば、それなりに楽しめると思います。

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出展作品・関連画像IMAGES

横井弘三《虹をかく楽しき風景》 1959年 個人蔵

横井弘三《自画像》 制作年不詳 個人蔵

横井弘三《月夜の踊り》 1956年 信州大学教育学部付属長野小学校

横井弘三《クジラのオモチャ》 1925年頃 個人蔵

横井弘三《輝く夜景》 1935年 塚田佐氏

横井弘三《天女像》 1951年 宗教法人曹洞宗松寿寺什物

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