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会場の空気が沈黙を漂わせる
伝統的な刀がずらり 一刀一刀魅力がありました。
今では誰もが簡単には手に入れられない物ですが、やはり美術品として世界的に価値があるものばかりでした。
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現在、「日本刀」と呼称される刀剣類は、古くは「かたな」「けん」と呼ばれていました。
その原型は古代に遡りますが、平安時代中期頃には、現在の反りのある片刃、いわゆる日本刀の形態が整い、その後も時代の変化を受けながら変化し、現代では美術品として日本のみならず、世界中で広く愛好されています。
刀剣類は本来の用途として、武器の性格を持っていますが、その一方では古代から実用としての性能を超えて、持つ者の権威や武力、あるいは霊威や神聖性を示す象徴、そして技巧を凝らした工芸の粋としての性格も帯びていました。
副葬品として、あるいは社寺に宝剣として奉納された刀剣類はその代表ともいえるものですが、広く刀剣には所有者の守護を祈る象徴としての性質と、更には精神的な素養と芸術性をたたえた、美術品としての歴史と文化がともなっています。
本展は、近年特に幅広い世代に関心を集めている刀剣の魅力を取り上げ、奈良ゆかりの刀剣を主として、古代から現代まで続く刀の文化とその芸術性、併せて現代に活躍する奈良ゆかりの刀匠の活動を紹介することで、多彩な角度から刀剣の魅力への入り口とするものです。
会期 |
2018年4月21日(土)~2018年6月24日(日)
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会場 | 奈良県立美術館 Google Map |
住所 | 奈良県奈良市登大路町10-6 |
時間 | 9:00~17:00 (最終入場時間 16:30) |
休館日 |
月曜日 ただし4月30日(月曜日・振替休日)は開館 |
観覧料 | 一般 800円 大・高生 600円 中・小生 400円
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TEL | 0742-23-3968 |
URL | https://www.pref.nara.jp/11842.htm |
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伝統的な刀がずらり 一刀一刀魅力がありました。
今では誰もが簡単には手に入れられない物ですが、やはり美術品として世界的に価値があるものばかりでした。
4.0
展示は大きく2つに分かれています。
前半はいわゆる伝統的な名刀(刀、太刀、短刀など)、後半は存命の著名な刀剣師の紹介とその作品の展示です。
最初に復元品の支七刀が展示されています。
なぜいきなり復元品なのかと思いましたが、刀剣類の製作における鍛鉄(熱い鉄を叩いて作る)と鋳鉄(熱い鉄を型に流し込んで作る)の違いを見せるためでした。
同じものを基にしているのに、見た目が明らかに違うのがよくわかりました。
その後、主に刀の名品の展示が始まります。
会場には要所要所に刀剣の鑑賞のポイントがパネルで展示されていて、個別の作品の鑑賞と併せて見れば、私のような初心者にもよくわかりました。
普段は絵画や彫刻ばかりみていて少し飽き気味の私には新鮮な展覧会でした。
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