3.0
新恵美佐子「花」・・・幻想的なモノクロ世界
新恵美佐子《firework》はイメージしていたよりずっと小さい作品。
メインは水墨画のような花の絵。遠目に見るとフォーカスの外れた写真のようなソフトな感じ。大きな作品も、会場がやや狭いのが惜しい。
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中村屋サロン美術館では、作家の紹介でつなぐ現代作家の企画展「中村屋サロンアーティストリレー」を開催します。
明治末から昭和初期にかけて、新宿中村屋には彫刻家・荻原守衛(碌山)や画家の中村彝書家の會津八一を中心に、人と人、心と心のつながりにより多くの芸術家たちが集いました。
その様子は後に「中村屋サロン」と称され、日本近代美術史に名が刻まれています。本展では、その事象を作家同士のリレーという形で今に表すとともに、新進芸術家に発表の場を提供します。
第1回は新宿中村屋と共通性を感じる2名の作家を中村屋サロン美術館が選出しました。インドにインスピレーションを受けた作品を制作している日本画家 新恵美佐子さんと、漆という日本伝統の素材を用いながらも新しい作品を生み出している漆芸作家 染谷聡さんです。
次回、来春の展示作家は、新恵さん、染谷さんの推薦により決定します。以降、毎年展覧会を開催した2名のアーティストが次の方を指名し、中村屋サロンのように芸術家たちのつながりを広げていきます。
なお、3月3日(土)午後2時から、新宿文化センター小ホールにて、美術史家 高階秀爾氏による「アーティストリレー開催記念特別講演会」を開催します。「芸術家とパトロン(仮題)」について、中村屋サロンをはじめ、日本や世界のパトロンの歴史、事例などをご紹介いただき、アーティストリレー展の意義とともにお話しいただきます。
会期 |
2018年3月3日(土)~2018年5月13日(日)
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会場 | 中村屋サロン美術館 Google Map |
住所 | 東京都新宿区新宿3丁目26番13号 新宿中村屋ビル3階 |
時間 | 10:30~18:00 (最終入場時間 17:40) |
休館日 |
火曜日 展示替え時(4月9日~13日) |
観覧料 | 共通入場券 500円 単独入場券 300円
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TEL | 03-5362-7508 |
URL | https://www.nakamuraya.co.jp/museum/ |
3.0
新恵美佐子《firework》はイメージしていたよりずっと小さい作品。
メインは水墨画のような花の絵。遠目に見るとフォーカスの外れた写真のようなソフトな感じ。大きな作品も、会場がやや狭いのが惜しい。
3.0
漆を使った作品展、染谷聡「あめのふる穴」を見てきました。動物や心臓の形などさまざまなユニークな漆作品があります。五円玉の穴を漆で埋めた作品などはちょっと解釈にこまりますね(笑)。中村屋サロンは新宿駅すぐそばなので興味のある方はぜひ。
4.0
あまりにも大きな、墨とアクリルで描かれた「揺藍」に圧倒されました。タゴールの詩の世界がまさに目の前に広がります。血管のうねり、沸き上がる命の花。
墨絵の「花」のシリーズは色のない静謐な精神世界が静かなアトリエに満ちるようでした。
いくつかある色鮮やかな花の絵は、美しく心が躍動するよう。
小さいけれど素敵な展覧会でした。フラッシュなしであれば写真撮影も可だったことも嬉しかったです。
3.0
「アーティストリレー」は、リレー形式で新進芸術家に発表の場を提供する展覧会とのことですが、トップバッターの新恵(しんえ)美佐子さんは、名前も作品もここで初めて知る画家です。入り口付近の第2展示室には、タイトルに「花」という字が入ったモノクロの墨絵群が飾られていました。ちょっと観ただけでは何が描かれているのか判らないが、よく見れば、夜の闇の中で花や木々が密かにざわめいているようにも見える不思議な絵でした。奥の第1展示室には、色彩のある絵も飾られていますが、群青色のモノクロームの絵が多く、これらも花といわれれば花にも思えるが、菌糸や胞子が漂っている夜の森にも見えます。これらは、尊敬するインドの文人タゴールの詩のイメージをもとに、生命の無限感を表現したとされていますが、どこかで観た気がします。よくよく思い起こすと、昔、宮崎駿監督のアニメ映画「風の谷のナウシカ」で観た、瘴気(しょうき)が漂う巨大な菌類の森「腐海」のイメージが浮かびます。とにかく不思議な絵でした。
なお、第1展示室の片側面いっぱいに、2.3m×10.4mの巨大絵画「揺籃」が飾られています。この展覧会のために描かれた絵とのことですが、展示室が狭すぎて全貌が見渡せません。もう少し大きい部屋で観たかったです。
最後に、貴サイトの当展覧会の紹介に「firework」が載っているので、華やかな展覧会と思って出かけましたが、モノクロの重い絵が多く、「花」というタイトルは適していないように思いました。
4.0
花というタイトルを想像して展示室にはいると、いきなり墨で描かれた絵が!!しかもなんとなく緑がかかった不思議な色合いの墨絵の世界が広がり、不思議と引き込まれます。2室目はがらりと変った油彩と水彩で美しく、カラフルな鮮やかさもたのしめてとても楽しくわくわくする展覧会でした。
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