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江戸情緒とモダン 極細の筆線で魅せるマルチデザイナー『雪岱』の世界
今回、川越市美術館の開館15周年を記念して、小江戸と称される川越の歴史から「小江戸文化シリーズ」第四弾として、川越生まれの小村雪岱を取り上げています。小村雪岱は、大正時代から昭和の戦前にかけて装幀、挿絵、舞台美術や商業広告などの幅広い分野で才能発揮し活躍しました。近年その名が知られるようになったのは、多分…2009年に開催された埼玉県立近代美術館での「小村雪岱とその時代」、2010年芸術新潮の特集「小村雪岱を知っていますか」あたりでしょうか。という私が実際「小村雪岱」を沢山見たのは、ずっと後の2014年、今はなきニューオータニ美術館「小村雪岱展」でした。
今展も、様々な分野で才能を発揮した雪岱の活動から、挿絵を中心に細い線描、白と黒の研ぎ澄まされた構図、昭和の春信と評される独自の美人のスタイルを確立する過程を、しっかり見せてくれています。
今週末まで、あと少しです。8日は着物で来館ならば団体割引です。