4.0
これだけのものがまとまっているとは
サヴィニャックのこれだけ沢山の仕事をまとめて見たのは初めてで、何というか・・・感激しました。練馬区立美術館には、初めて伺ったのですが、充実の展示とキュレーションに失礼ながらちょっと吃驚。これから注目したい美術館となりました。
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フランスを代表するポスター作家であるレイモン・サヴィニャック(1907-2002)。サーカスや見世物のアートに魅せられ確立したサヴィニャックのスタイルは、第二次世界大戦後、それまでのフランスにおけるポスターの伝統であった装飾的な様式を一新します。
サヴィニャックの編み出したポスター様式はユーモアとエスプリのアート、瞬時に人の心を射抜くアートでした。インパクトを与える視覚的操作と明快な造形という確固たる論理を持つ彼のデザインをベースに、このうえなく陽気にシンプルに、ポスターのメッセージを道行く人々へと届けたのです。
知性豊かなクリエイターであったサヴィニャックの描くデッサンは常に、「どのようにメッセージを届けるか」という問いに対する、視覚的な解答でした。ビック、チンザノ、シトロエン、ダンロップ、ミシュラン、モンサヴォン、ティファール、トレカ、パリ市ほか、フランスの錚々たる広告主のビジュアル広告は、レイモン・サヴィニャックのポスターなしには語ることができないでしょう。
国内5美術館を巡回するかつてない大規模展となる本展覧会では、サヴィニャックの20世紀ポスター史を語るのに欠かせない代表作を中心に、それらのスケッチ、原画、パリに貼られたサヴィニャックポスターの景観写真などあわせて約200点を紹介します。ポスターとは近代都市のモニュメントであり、街角に掲出するという習慣とは切り離して考えることはできないからです。
20世紀フランスという時代と場所の空気を切り取ってきた写真を通して、今日「屋外広告」とよばれる広告芸術が、道行く人々の心を癒し心躍らせ、時に批判され、街の中でどのような効果を発揮していたかに思いを馳せながら、ポスターというメディアを魔術師のように操ったサヴィニャックの世界をご堪能ください。
会期 |
2018年2月22日(木)~2018年4月15日(日)
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会場 | 練馬区立美術館 Google Map |
住所 | 東京都練馬区貫井1-36-16 |
時間 | 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30) |
休館日 |
月曜日 |
観覧料 | 一般 800円 高校、大学生および65~74歳 600円 中学生以下および75歳以上無料 障害者(一般)400円 障害者(高校、大学生)300円 団体(一般)600円 団体(高校、大学生)500円
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TEL | 03-3577-1821 |
URL | https://www.neribun.or.jp/museum.html |
4.0
サヴィニャックのこれだけ沢山の仕事をまとめて見たのは初めてで、何というか・・・感激しました。練馬区立美術館には、初めて伺ったのですが、充実の展示とキュレーションに失礼ながらちょっと吃驚。これから注目したい美術館となりました。
5.0
雨模様の平日午後、サヴィニャック展を訪れました。
老若男女に関わらず、なかなかの賑わいです。人気のほどが伺えます。
サヴィニャックはカッサンドルの弟子だったのですね。ポスターの大胆な表現は彼から学んだところも大きいのでは。
日本人にも馴染みのある、有名どころの広告、ポスターのイラストがずらりと並び、たっぷりまとめて鑑賞できます。年代にもよるでしょうが、「あっ、これ知ってる!」と思う絵柄が多く、ほっこり楽しい気分になります。
鮮やかな色彩と、大胆なユーモアで描かれたイラストのポスターは、幸せな時代を表しているように感じました。彼の表現のうまさ、ユーモアは天才的ですね。
今だからこそ、多くの人にサヴィニャックを観てほしいなあ、と思いました。
4.0
サヴィニャックの頭の中を覗き込めたような満足感のある展示でした。美しい色彩、エスプリの効いた作風、何よりもサヴィニャックが可愛い絵を描くポスター画家ではなく優れた広告デザイナーである事を思い知りました。オススメです。
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