この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
2016(平成28)年の干支は申(さる)です。これにちなんで、新年の京都国立博物館では、サルを描いた絵画や、モチーフにした工芸品を特集しております。
ニホンザルは、古くより日本人にとって身近な動物でした。そのため、さまざまな文化と深い関わりをもち、多くの作品にその姿が表されてきました。江戸時代には、伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)、曾我蕭白(そがしょうはく)、長澤芦雪(ながさわろせつ)といった錚々(そうそう)たる絵師たちが個性豊かな猿を描いています。
とくに今回の展示では、生命感あふれる猿の姿を描き出し名手と謳われた森狙仙(もりそせん)の作品もご覧いただけます。さらに、日本では見ることが難しかったテナガザルのほほえましい姿を描いた中世水墨画の名品や、物語に猿が登場する絵巻物、斬新なイメージの根付(ねつけ)などが一堂に会します。
江戸時代に作られた、猿をモチーフとする工芸品には、諺や慣用句を活かして、遊び心あふれる、ときに斬新なデザインが施されています。一方、清朝から近代にかけての中国でも、猿を花果と取り合わせた縁起の良い絵柄を表した掛軸が人々の居宅を彩りました。このように暮らしの中で親しまれた猿のイメージの多くは、「去る」とかけて魔除けとしたほか、長寿や立身出世など吉祥的な意味合いを含んでいます。現代の私たちも抱くような願望をユニークな造形で表した「おめでたい猿」の数々を、どうぞお楽しみください。
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2015年12月15日(火)~2016年1月24日(日) |
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会場 | 京都国立博物館 Google Map |
住所 | 京都府京都市東山区茶屋町527 |
時間 |
9:30~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
月曜日 ※月曜日が祝・休日となる場合は開館、翌火曜日が休館 ※年末年始 ※展示作業等のための臨時休館あり |
観覧料 | 一般 520円(410円) 大学生 260円(210円) ※( )内は団体20名以上
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TEL | 075-525-2473 (テレホンサービス) |
URL | https://www.kyohaku.go.jp/ |
京都国立博物館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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