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EXHIBITION

日本パステル畫(が)事始め
-武内鶴之助と矢崎千代二、二人の先駆者を中心に

目黒区美術館

  • 開催期間:
  • クリップ数:6 件
  • 感想・評価:3 件
日本パステル畫(が)事始め -武内鶴之助と矢崎千代二、二人の先駆者を中心に 目黒区美術館-1
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

明治以後、現代まで、パステルを用いたことのある画家は少なくありません。

しかし、その多くは、油彩に比べて乾燥を待つことのない速写性や、独特の軽やかな色彩表現などに着目した、小品やエスキース、スケッチ類の制作、他の画材との併用で、「パステルによるパステルでないと不可能な絵画作品」を追求した画家は極めて限られます。

その中で、武内鶴之助(たけうちつるのすけ 1881-1948年)と矢崎千代二(やざきちよじ 1872-1947年)は、数少ない「パステルを主たる制作手段とした画家」で、既に一部の愛好者等によって、いわば「双璧」として扱われることが定着しているのも頷けます。

その経歴や作風も大きく異なる武内と矢崎、二人の接点となっているのが、パステル国産の歩みと並行して行われた普及活動です。工業製品など様々なものの「国産化」が志向された大正から昭和初期、それまでフランス製やドイツ製などの輸入に頼っていたパステルも国産化が試みられましたが、この国産化を、パステルを熟知・熟考した画家として指導したのが矢崎千代二でした。そして同時期に行われたパステル普及活動では矢崎と並んで武内もまた重要な先駆者としての役割を果たしました。

本展は、武内鶴之助、矢崎千代二という二人の画家の仕事から、彼らがヨーロッパのパステル画に学び、念頭に置きつつ、それぞれ個性的なスタイルを確立し、ある種の「日本化」を遂げた様子をご覧いただきます。そして、作家たちの活動と同時に、画材そのものの「日本化」の過程も重要な要素として取り上げます。

開催概要EVENT DETAILS

会期
会場目黒区美術館 [MAP]
住所 東京都目黒区2-4-36
時間 10:00〜18:00(最終入場時間 17:30)
休館日 月曜日 
観覧料 一般 1,000円(800円)
大高生・65歳以上 800円(600円)
小中生以下 無料
  • ※障がいのある方は半額・その付添者1名は無料
    ※( )内は20名以上の団体料金
    ※目黒区美術館では、開館30周年を記念して区民割引を実施いたします。目黒区内在住、在勤、在学の方は、受付で証明書類をご提示頂くと団体料金になります(他の割引との併用はできません)
TEL03-3714-1201
URLhttp://mmat.jp/exhibition/archives/ex171014

目黒区美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

目黒区美術館 目黒区美術館

感想・評価REVIEWS

ドガのパステル画が素晴らしい

4

目黒区美術館で日本パステル画の先駆者武内鶴之助と矢崎千代二に焦点を当てた「日本パステル畫事始め」を観てきました。まず「畫」という字ですが、どうして「画」ではなくこんな難しい漢字を使うのか良くわかりません。たぶん先駆者の武内・矢崎両氏が活動していた頃は「畫」という漢字が使われていたのでしょうが、PCでの変換が難しいのでここでは「画」を使用します。
パステルの利点は色の速写性と鮮やかな発色で、風景をその場で描くのに適しているとのことで、武内・矢崎両氏の絵はほとんどが風景画でした。最初は物珍しさでゆっくりと鑑賞していましたが、同じような絵の連続のため後半はざっと流しました。矢崎氏は国産パステルの開発に尽力したとのことで、両者の先駆者としての役割は評価しますが、作品自体はやや凡庸に思えます。
この展覧会で本当の見物は、最後に「パステルをめぐる物語」として展示されている海外作家と矢崎・竹内の後継者たちのパステル画でした。海外作家には、ドガの作品3点、ルドンの作品1点が展示されており、ドガの「踊りの稽古場等にて」が素晴らしかったです。参考としてドガの「エトワール」の写真が展示されていましたが、これもパステル画ということを初めて知りました。日本の画家では、川村清夫や小林千古等の良質作品が観られました。
国産パステルの実物が見られ製造過程が学べたのも楽しかったです。一見の価値はあります。

BY keiichi

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目黒区美術館の「日本パステル畫事始め」を観て来ました!

5

本日4日に目黒区美術館で開催中の「日本パステル畫事始め 武内鶴之助と矢崎千代二、二人の先駆者を中心に」を鑑賞して来ました。
武内鶴之助と矢崎千代二という画家は正直、知りませんでしたが、「パステル絵画の先駆者」ということに興味を抱き、美術館に足を運びました。
先ずは最初のコーナーで、画家が使用する「パステル」は私たちが子供の頃から使用しているあのクレヨン、クレパス等とは素材の組合せも調合も異なっていることを知りました。
何といっても「パステル」の強みは、何処に居ても、すぐに取り出して、絵の道具として使用できるという「速写生」、そして乾燥時間をも必要としない「即効性」にあります。ただ、紙への付着・固着性が弱く、接触や衝撃で色が剥げ落ちるという弱点があります。
しかし、武内鶴之助は「パステル」という画材そのものの研究や実験を重ね、遂には今も「謎」とされる研究内容の結果、その弱点を感じさせず、油彩を思わせる色面や微細な点・線の表現に至るまでの作品の数々を世に出します。
一方、折れやすく、中間色が無いという海外のパステルに限界を感じていた矢崎千代二は絵具の製造会社と共に、描写タッチを活かせる柔軟性と色揃えを目指した国産パステルの製造へと向かいます。
そして、この二人の画家が国内のパステル画の普及に繋げることになります。
展覧会の後半には、ドガやルドンの作品も展示されていました。
二人の先駆者の苦労とパステルの変遷等が実に理解し易い企画構成である展覧会でした。
目黒区美術館ではこうした著名ではないが日本絵画に貢献した画家、実力はありながら埋もれてしまっている画家たちを見事なまでの企画演出で紹介する美術館であり、私の「お気に入り美術館」の一つです。
「え、これがパステルで描いた絵なの?」と思わず声を発したくなる、そんな素敵な展覧会ですので、皆さんも是非、足を運んでみて下さい!

BY kaino3suke

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パステル画への意識がかわりました

4

パステルというと、下書きとかデッサン目的のような感じがしていたのですが、ここまで官製された素晴らしい絵画として確立されていたことに驚きました。
また、日本人が日本人向けに作ったぱすてる(ゴンドラパステル)なんでいうものがあったことも初めて知り、海外のものには出せない色味がこんなにでているなんてすごいとおもいました。
確かにいまも海外のメーカーの色鉛筆では、「ちょっと物足りない」と思うこともあるので(ほしい色がない)千代二さんの功績は素晴らしいとおもいました。日本人のパステル画、素晴らしいです。

BY sasaneko0211

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