3.0
費やされた時の深さをじわりと感じさせる現代美術作家
実は、今回拝見するまで、この画家のことを存じ上げませんでした。しかし、一つひとつの作品を前に、その完成に費やされた膨大な時間や画家自身の強靭な精神力に思いを馳せたとき、まさに圧倒されました。また、時を経て手法は変われど一貫して決してぶれない作家性にも感銘。ヤン・ファーブルのような派手さはないけど、誠実、真摯といった言葉がよく似合う作品に触れ、とてもよい心持ちで会場を後にしました。
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抽象的な絵画を発表し続けている作家であり、長年にわたり練馬区の小学校図工専科教員を務めた浜田浄の作品世界を紹介
浜田浄(はまだきよし 1937~)は、アクリル絵の具、鉛筆などを用いた抽象的な絵画を発表し続けている作家です。
絵具をのせた画面をカッターナイフでえぐったり、紙を一寸の隙なく鉛筆で塗り込めたり、絵画へのアプローチの方法を追求するその姿勢は、現在もなお途切れることなく更新されています。
初期から最新の作品まで、浜田浄の軌跡をご紹介します。
◆ 浜田浄(はまだきよし)
1937年(昭和12)、高知県に生まれる。
1961年(昭和36)、多摩美術大学絵画科を卒業。
1962年(昭和37)、初個展(おきくぼ画廊)を開催。以後シロタ画廊、村松画廊、コバヤシ画廊、かねこ・あーとギャラリー、椿近代画廊、モリスギャラリー、ギャラリーユマニテ等で個展を中心に作品を発表する。国際的な展覧会への参加も多く、1977年(昭和52)、マイアミ国際版画ビエンナーレに出品、買い上げ賞を受賞。同年、日本現代版画コンクールで佳作賞を受賞。
翌78年には、クラコフ国際版画ビエンナーレに出品し、クラコフ国立美術館賞を受賞。
1979年(昭和54)、リュブリアナ国際版画ビエンナーレ(ユーゴスラビア)、日本現代版画家21人展(クリーブランド美術館)、日本現代美術展に出品、ブリジストン美術館賞を受賞。
1981年(昭和56)には、西武美術館版画大賞展で優秀賞を、日本現代美術展で東京国立近代美術館賞を受賞。
1988年(昭和63)、グレへン国際版画ビエンナーレ(スイス)へ招待出品。
ほか、美術館企画展への出品に
1985年(昭和60)「日本の版画」(栃木県立美術館)
1991年(平成3)「線の表現-目と手のゆくえ-」(埼玉県立近代美術館)
1996年(平成8)「版画の1970年代」(松涛美術館)
2003年(平成15)「高知の美術150年の100人展」(高知県立美術館)
などがある。
会期 | 2015年11月21日(土)~2016年2月7日(日) |
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会場 | 練馬区立美術館 Google Map |
住所 | 東京都練馬区貫井1-36-16 |
時間 | 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30) |
休館日 |
月曜日 12月28日~1月4日 1月11日(月曜・祝日)は開館し、翌日休館 |
観覧料 | 一般 300円 高校・大学生および65~74歳 200円 中学生以下および75歳以上 無料 障害者(一般)150円 障害者(高校・大学生)100円 団体(一般)200円 団体(高校・大学生)100円 ぐるっとパスご利用の方無料
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TEL | 03-3577-1821 |
URL | http://www.neribun.or.jp/web/01_event/d_museum.cgi?id=10247 |
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実は、今回拝見するまで、この画家のことを存じ上げませんでした。しかし、一つひとつの作品を前に、その完成に費やされた膨大な時間や画家自身の強靭な精神力に思いを馳せたとき、まさに圧倒されました。また、時を経て手法は変われど一貫して決してぶれない作家性にも感銘。ヤン・ファーブルのような派手さはないけど、誠実、真摯といった言葉がよく似合う作品に触れ、とてもよい心持ちで会場を後にしました。
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